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カッサンドラの奮戦





『二回戦が全て終了いたしました。三回戦進出者は六十三名! キリが悪いですね! よって敗者復活戦を行います! 二回戦の敗者は今から一分以内に武舞台に上がってください!』


二回戦も楽勝だったな……相手は貴族学校の三年生だった。やはりあの学校で警戒すべきはマルセルぐらいか……




『さあ! 敗者復活戦が終了しまして、キリよく六十四名となりました! では三回戦へと進みます! それでは抽選を行います! 番号札を引いてください!』


へぇ、敗者復活したのも貴族学校の三年生か……やるもんだね……





『三回戦が全て終了いたしました。これより昼休憩といたします。』


三回戦も楽勝。今日も私の魔法は冴えている……まだ幻術を使うまでもない……




「カーサ! 見てたぞ! よくやった!」


「兄上! ありがとうございます!」


やっぱり兄上は見ててくれたんだ! 嬉しいよぉ!


「さあ、母上が弁当を用意してくれたぞ。一緒に食べような。」


「はいっ!」


騒がしい控室だけど兄上と二人で食べるお弁当。最高に幸せ。そしておいしい! これで私は昼からも戦える!






『四回戦を行います! 抽選を行いますので武舞台に集まってください!』


これに勝てば残りは十六人……決勝トーナメント行きだ……ここからは油断できない……


さあ……私の相手は……

ちっ、魔法学校の奴か……しかも五年生……くそ、厄介だな……


「あなたのことは知ってます。中等学校四年の首席ベクトリーキナーさん。悪いが手加減はできません。いい勝負をしましょう」


さすがにバレてるか……油断してくれそうにもない……


「私だって知ってますよ。魔法学校五年の二位、驚速(きょうそく)のルーレイロさん。あなたじゃあ私に勝てないですよ。」


とりあえず挑発するだけしてやる……


「ならば実証していただきましょう」『風刃(かざやいば)


さすがに魔法学校生……開始の合図前に攻撃してきた……だが、それでも遅い!


「なっ!? 僕の魔法がすり抜けた!?」


開始前から魔法を使ってるのはあんただけじゃないんだよ……私の幻術を舐めたな? 『風球(かざたま)

無防備な後ろからぶつけられたんじゃたまらないよな……場外まで飛んでいきなよ……

私の勝ちだ……


ふぅ、私は最初からあんたの後ろにいたのさ……あんたを含む会場のほとんどが見ていたのは私の幻……

今日はまだ一度も幻術を使ってなかったからね……ここぞという時のために温存してたのさ……私が幻術使いってことは知ってても、気付かなければ意味ないね……


うまくいった。あのクラスを相手に正攻法で勝負すると例え勝ってもボロボロになりかねないからな……





『四回戦が全て終了いたしました! 勝ち残った十六名が決勝トーナメント出場となります! では一回戦の抽選を行います!』


よし……ここからが本番だ……

兄上……見ててくださいね……

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― 新着の感想 ―
[良い点] カッサンドラちゃんあざやかー! そして兄上へデレるのがかわいいです!(≧▽≦)
[一言] ブラコンなカッサンドラちゃんきゃわわ( ˘ω˘ )
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