夜アゲハの舞い
またしてもチート能力でズルしちゃってみんなごめんね。なんて思いながら頂上に着くと、たくさんの夜アゲハが糸を垂らしながら舞っていたの。
それはダンスをしているかのように。
「綺麗」
私、感動しちゃった。白よりも白い系なんだもん。この糸が七色に光るんだ。あれ? もしかして温泉が七色に光って見えるのも夜アゲハの影響もあるんじゃないかな?
(これでも推理は得意な方です。漫画で勉強しました! ドヤドヤ)
この光景は確かに心を奪われる。
夜アゲハがクロスする事で様々な色に変わっていくの。
例えるなら移動する虹。
私は時間を忘れてうっとりしているとガンツさんが目を覚ました。
「なんだ眩しいな」
ガンツさんは目の前に浮かぶ夜アゲハの光景に目を見開き見つめていた。
そうよね、この光景を見たら何度だって心躍るわよね。
ガンツさんったらロマンチストなんだからぁ。
その後しばらくしてガンツさんの目に涙が溢れたの。
「ちょっとどうしたの?」
「すまない。一人にしてくれないか」
過去のことを思い出しちゃったのね、過去に生きる男も女心をくすぐるけどちゃんと前を向いて欲しいわ。
私はガンツさんを一人置いて崖の下を見てみると魔除玉の輝きが大量にあちらこちらにあった。
「これはこれで綺麗、この村は私の大好きが詰まってる」
でもね、ちょっとおかしいことがあったの。
魔除玉の光が一定の高さ以上上がることがなくて...みんなそこで糸が落ちて行くのを舞っている感じ。
あそこに何かがあるかも。なんて思ってみたの。
(探偵の勘ってやつね)
「ガンツさんここから絶対動かないで...」
って聞こえてないか。
よーし今のうちに行ってこよう。
と私は高い所が苦手なのにも関わらず崖の上から飛び降りてしまった。
(後に後悔)




