ファンシーの村へ
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私は狐化したコン君の上に乗っているんだけど、これがまたフカフカで眠気を誘ってくる。
いやいや、寝たらまたどこに連れて行かれるか分からないから、半目を開けて耐えておこう。
「ねえコン君、このままギルドの里まで野宿的な感じ?」
「ううん。村に出来るだけ村を経由して行けたらなって思ってた」
「それがいい。そうしよう」
私に否定する理由がない。女の子の旅に野宿など以ての外だ。誰よ‼︎ 私に野宿なんてさせて人は‼︎
(私だ。あはは)
「とりあえず、今からはどこに行くの?」
「夕方まで走れば洋服を作るのが得意な村、ファンシーの村にたどり着くから、今日はそこに泊まろう」
洋服♡ やっと私もこの布切れみたいな服から抜け出せるのね。やっぱり身嗜みって大切じゃない。
せっかく異世界にいるんだもん。楽しめることを全部やって行かなきゃね。
「大丈夫なの? 夕方までって今はまだお昼にもなってないよ」
「うん。でもね、これ以上犠牲を増やしたくないから」
そうだよね。私はあの場所に捕まっているところしか見てないけど、捕まる前にも壮絶な出来事があったんだもんね。
「って事は、次の新月の時の人たちは捕まっているって事だよね?」
「おそらくだけど」
その場所を特定して、そこに行けるようにならないと。私は持っている地図を広げて見たけど、思ってた以上に詳しく書いてなかった。
「コンちゃん、この地図ってなんでこんなに書いてないの?」
コンちゃんは尻尾で地図を持ち、自分の目線まで持っていきぱっと見て私に返してくれた。
「その地図、ブロンズレベルの地図だよ」
「ブロンズ?」
「あっめちゃくちゃ安い地図って事。もっといい地図だと色々と書いてあって、実は琴音ちゃんは野宿しなくても近くに小さな宿があったんだよ」
「えっ? あったの?」
「うん、山賊でも宿に手を出すのは国から止められてるから出来ないんだよね」
あのやろう。私に全ての安物で片付けようとしたんだな。やっぱり次にあった時覚悟してもらおうっと。
だって少しでもその情報さえ知っていれば、私だってこんなに苦労する事なかったって事でしょ?
腹立たしい‼︎
「でも、なんでギルドの里に向かおうとしているの?」
「あっえっとなんでだっけ? 面白そうだと思ったから」
(そこに向かう理由も単純過ぎた)
「あはは。でも正解かもね。仲間もいると思うし、情報も集まるもんね。とりあえず急ぐね」
コンちゃんは少しスピードを上げて走ってくれた。
(新しい洋服楽しみだな)
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