紅色の飴
見つけていただきありがとうございます。評価、ブックマークよろしくお願いします。
ブックマークが15人もしていただいて嬉しかったです。これからも自分のペースで楽しんで書いていきたいと思います。
バボンはふっと笑った後に大笑いを始めた。本当に気持ち悪い。でも気持ち悪い感覚はそんな感じじゃなかったの。
「お前さ、よくもまあここまで派手に暴れてくれたな。まあ、こいつらを始末しようとしていたから良かったけど」
私は弱り切っているコン君をコン君のお母さんらしき人に渡し、バボンに向き合うことにしたの。
ちゃんと戦わなきゃいけないんじゃないかって。
「まぁ俺も山賊の頭やっているんだ。あんまり下手なことをすると、あの方怒られちまう」
バボンはポケットから紅色の飴のようなものを取り出し口に入れた。
何あの嫌な感じ。
「これを食うと、いつもの倍の女の血が必要になるから嫌なんだよな〜」
バボンが飴を噛み、飲み込むと血管が浮かび上がってきた。
そうだ。この人の匂い、そしてここにいる山賊の嫌な匂いはもしかして自分以外の何かを取り入れてるから?
だから変な匂いが。
「さぁ始めようか。俺が勝てば全部俺のもんだ」
獣のように背中を丸めて、私に飛びかかってきた。確かに避け切れないレベルじゃないんだけど......躱したと思ったはずなのに布が少し破れた。これは風? それとも他の要素?
ゴブリンや他の山賊と戦った時とは明らかにレベルが違う。
私はどんなに強いっていってもレベルだけで、戦いに慣れているわけでないの。それはきっと、バレている。
バボンは私の体制を崩そうと、左右上下に動いて来る。なんとか耐えれているのは、私の速さがあるから遅出しジャンケンで付いていけているようなもの。でもいつまでも続けられない。
(一発、一発さえ入れば)
私のパンチが当たるために必要なのは、同じタイミングでジャンケンができた時。今のように相手が何を出すか分かっているような状況で、何を出すかを決めているとなると絶対に躱されてピンチになってしまう。
だからこそ隙が欲しい‼︎
離れすぎるとみんなに危険を及ぼすし、離れないと手の内ようがない。私は避けながらどうしようか考えた。
「おいおい、鬼ごっこは鬼の方が強いって知っているか? 追い詰めて追い詰めて追い詰めて仕留める。あああ止められねええ」
人の速さを超えたスピード。もうなんなのよこの世界は‼︎
と、変な考えを頭に巡らめていると、足元の蔓に引っ掛かりバランスを崩してしまった。
それを見逃す訳もなくバボンは距離を縮めてきた。
(あっちょっとだけやばいかも)
読んでいただいてありがとうございました!




