お金に支配される!?
今までの、僕の人生にあまりお金が重要だと思った事はない!
何不自由なく、お金を使えた訳ではないが、、、。
___平凡な普通の生活が出来ていたからだろう。
・・・どちらかと言えば?
僕の母親は、“節約家”というか?
・・・【ケチ】だったからかもしれない。
食費や、要るモノでも何でも手作りや有り合わせなモノで何でも
出来る女性だったからだ!
___僕の母親の口癖は、、、?
『___勿体ない! まだ使えるよ。最後の最後まで使ってあげようね!』
___僕は、そうやって大人になったんだ!
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___僕は、そういった母親の節約するところをそのまま身に付けて
大人になっから、何かと自然に節約が出来ているんだろう。
・・・例えば?
僕は、コンビニでお茶や水を絶対に買わない!
家から持ってくれば、“タダ”なのに、、、!
どうして? コンビニで買うのか? 僕にはサッパリ分からないからだ!
真面目に、コツコツ僕が貯めたお金は、、、?
5年間で、1000万円にもなったんだよ!
___無駄なお金を使わない!
ただ、それだけの事で貯金も貯まる! 僕には自然なことなのだけど?
他の人からしたら? 凄い事らしい!
『___梅木さん? 貯金って、どれぐらいあるの?』
『___1000万円以上はあるかな?』
『・・・嘘!? マジで!?』
『___こんな安月給の仕事で、なんで? そんなに貯まるんだよ!』
『___まあ、梅木さん! 節約家だしね!』
『俺なんか! 貯金、100万円もないよ!』
『___いやいや、それ? ヤバいよ! これからどうするんだよ!』
『___そうだけど? 貯金が貯まらないから。』
『___まあな、』
___どうやら? 僕は、相当貯金が貯まっているらしい。
そこで! 僕の職場の上司にこんな事を言われる!
『___お金なんか? 使わないと意味がないんだぞ! それに、梅木!
お前は、宝くじでも買って10億円でも当てて、パーッとお金を使って
みたらどうだー! お金は使ってナンボなんだぞ!』
『・・・えぇ、』
___そもそも、お金の使い方を知らない僕は、上司に言われた!
【 お金は使ってナンボだぞ!】という言葉が頭の片隅に引っかかって
いたんだ! それと? 宝くじも! 今までの僕の人生の中で、宝くじ
を買うという考え方はなかったんだ! どうせ、当たらないし! お金
の無駄遣いなんだと、、、。
・・・でも、僕はここで人生初めての事をする!
どうせ! 買っても当たりやしない! まあ、ゲーム感覚で1枚だけ買っ
てみよう! 外れて当たり前! 運なんか? 僕にはないしな!
・・・僕はそうやって、初めて宝くじを1枚だけ買ってみたんだ。
▽
・・・しかし!? 数週間後。
忘れた頃に、宝くじの当たりを確認したら、、、?
まさか!? 僕が買った宝くじが当たっていたんだよ!
大当たりだ! まさかの!? 【10億円】ジャンボ宝くじ!!!
・・・僕は、このお金を直ぐに全額銀行で手にして家に持ち帰ったんだよ!
銀行職員の人達には、いろいろと言われたけど?
そんなのは、僕は無視して札束の山を家に持ち帰る事にしたんだ!
『___さあ! このお金をどうしたらいいのか?』
・・・その時、ふと思い出したのは?
上司に言われた! 【お金は使ってナンボだぞ!】という言葉。
*
___僕は、こうして! この10億円を使い切る事に決めたんだよ!
先ずは、、、?
お金の使い方を知らない僕は、ネットで“10億円の使い方”と書いて
検索すると? 高級車や豪邸、個人経営、高級クラブで飲み歩くや
世界一周など、いろいろ出てきたんだ!
___早速、僕は、、、?
3億円の豪邸に高級車、個人経営もはじめて、高級クラブにも通いはじ
めたんだよ。
『___わーあ! 今日も来てくれたんですか、梅木様?』
『あぁ! 君たちの好きなモノを何でも頼んでいいよ~!』
『___ステキ! 梅木様は、太っ腹なのねぇ~』
『___いやいや? そんな事はないよ。』
『___もぉ~そういうところも、ス・テ・キ!』
『___そんな風に言われたら、照れるだろう~!』
『そういうところも可愛くて素敵よ、梅木様!』
『・・・・・・』
*
___僕の人生の中で、こんなにも女性にチヤホヤされた事はない!
しかも!? ここのホステスの女の子達はみんな、僕を【梅木様】と呼ぶ。
なんだか? 僕は、“王様”になった気分だよ。
・・・僕はこうして。
お金に溺れていき、そして遂に、、、。
僕は、“お金に支配される!?”
お金がない人生なんて! 考えられない! すべてのモノは何でも
お金で買えるし! お金があれば、何だって出来る!!!
全ては、お金次第なんだよ!!!
・・・僕は、いつの間にか? そんな風に考えるようになっていったんだ!
___気が付けば?
10億円あったお金も、残り3000万円程しか残っていない!
今までの仕事も辞めて、個人経営もはじめたが、、、。
仕事のノウハウも分からずはじめた仕事だから直ぐに経営は苦しくなって。
あっという間に、その仕事を閉めざる負えなくなったんだよ!
借金だけ残して、僕は個人経営の仕事も辞めたんだ!
一度! 借金を作ると達磨式にどんどん借金が膨らんでいったからだ!
・・・だから、仕方なく! 3億円の豪邸や高級車も借金の肩代わりに。
高級クラブにも行けないほど、お金がないのに、、、。
僕は、行く事をやめられなかったんだ。
___ステイタスみたいなモノを僕は高級クラブで感じていたのかもしれない。
コツコツ僕が貯めてきたお金も全て、高級クラブにつぎ込んだんだよ!
*
___僕の人生は、お金に支配される人生に変わっていったんだ。
大きな借金だけが、僕に最後残ったんだよ。
僕は母親の口癖をたまに思い出す。
『勿体ない! まだ使えるよ。最後の最後まで使ってあげようね!』
・・・今は、母親が言った節約術を使ってまたコツコツお金を貯めはじめたんだ。
仕事も、前の職場の上司に頭を下げてまた働かせてもらっている!
家も、以前よりも家賃も部屋も狭いし安いけど。
今は、この方が落ち着くよ。
___取りあえず、借金を全て返さないとな。
それだけを目標に今は、頑張っているんだよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。