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俺と黒猫とガーディアンの異世界捜索隊  作者: s_stein
第三章 ダンジョン編(2)
41/60

41.下の階層に誘導される二人

 クネクネする洞窟を進んでいたシュヴァルツが心配そうに言う。


「坊主。これは罠じゃないか?」


 すると、ハルトは「それもありそうだな」と言ってクルッと振り返る。


「ん? どうした?」


「お前、ちょっと変身しろ」


 シュヴァルツはため息をついて黒猫に変身し、すぐに元の体に戻った。ハルトは首を縦に振る。


「うむ。罠じゃねえ」


「どういう確認の仕方だ!」


「文句言うなら、お前が前を歩け」


 ふくれっ面になったシュヴァルツが前に移動し、二人は前進を再開した。



 しばらく進んでも影が見えなくなったので、あれは幻だろうかと話し合っているうちに、二股の分かれ道にたどり着いた。


 と、その時、左側の穴の向こうでスカートを翻す人影が見えてすぐに消えた。一瞬、振り返ったように見えたが、二人が自分の後を付いてきていることを確認しているのだろうか。


「坊主。どう思う?」


「こっちに来いってことじゃね?」


「じゃあ、進むか」


「おい。目印を彫ろうぜ。第2階層は出入り口が毎回替わるんだろ?」


「替わるのなら、彫っても意味がないぞ」


「それもそうか……。でも、ないよりましだろ」


「そのうち、目印だらけになると思うが……」


 ハルトはシュヴァルツを無視して、分かれ道の壁に左向きの矢印とその上に数字の「1」の文字を剣で彫った。


「坊主。その文字は何だ?」


「ああ、この同じ文字をたどれば行けるという意味だ」


「だが、この先の分かれ道も毎回替わったら意味がないぞ」


「……お前、意外に頭いいな」


 ハルトは「1」の文字をガリガリ削る。


「ってことは、この先にまた分かれ道があれば4通り、その先にもあれば8通りってことか」


「そうなる。倍々ゲームだ」


「よくそんな言葉知ってんな。なんか、使い方間違ってる気もするが。

 あー、めんどくせー! もうバイバイしたいぜ!」


 と、その時、シュヴァルツが奥の方へ目をこらす。


「坊主。影が来るぞ」


 ハルトは、シュヴァルツの視線を追って奥の方を見た。


 確かに、人影がこちらに向かって歩いているようだ。


 時折魔石に近づくためか、ほんの一瞬だがボンヤリと姿が見える。でも、確認しようとするとすぐに真っ黒になる。


 その見えたり見えなくなったりする人物が、右手に細長い剣を持っているのが見えた。


「てめー! やんのか、こらぁ!?」


 ハルトは二本の剣を構え、震え気味に虚勢を張る。


 すると、影がクスクスと笑いだした。


「構えがなってないよ、お兄ちゃん」


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