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「たたた……竹中半兵衛ええええ」


 その名前を聞いてまた武将は、飛び起きた。この戦国時代に来てよく見る光景で慶次も見慣れている。


「何を驚いているのですか武将さん」


 それもそのはず、武将の世界で竹中半兵衛は、有名人である。秀吉の参謀として働いたが毛利攻めの最中に死去している。「戦国の諸葛孔明」などという人もいるほど頭がいい人物で、同じ秀吉の参謀を務めた黒田官兵衛とともに両兵衛と呼ばれた。


「その半兵衛とやらが何をしにこんな所に?」


 半兵衛は答えた。


「この戦国の世に生まれて私が認めた方の下で天下を目指したいと思いました。それが私の夢なんです。そして一番最初に私を助けてくれた方助けてもらわなければ私はここにはいませんでした。私を助けてくれて私が認めた方それはあなたです」


 半兵衛は、武将を指差していた。そこで考えるのであった。作戦を考えるうえで参謀が多いほど作戦を考えるのが簡単になる。竹中半兵衛ともなれば、策の立案、実行を任せるにも申し分はない。そう考えると、武将の策に穴があった場合穴を埋めてくれると信じた。


「わかった半兵衛。俺はお前を信じる。いや、俺たちと天下を取ろうぜ」


「はい」


 こうして竹中半兵衛は武将の配下に入ることになった。


「話し合いは済んだか?」


 そこに見知らぬ男たちが現れた。


「そこの竹中半兵衛を渡してもらおうか」


 どうやら、半兵衛を狙っているらしい。


「断ると言ったら?」


 と言うと、男たちは斬りかかってきた。


「仕方ない慶次!半分頼むぞ」


「またですか…… 一人で片付けてくださいよ」


 そういいつつも慶次は構えをとった。そして、立ち向ってくる敵を合気道でばったばったと倒していく。慶次は見えない動きでみねうちをしていく。


「それでは私も戦いますね」


 そう言うと半兵衛は武将と同じ構えに入った。すると、敵は倒れていった。


「これは合気道!なんで半兵衛が合気道を使うことができるんだ!」


 男たちは倒されていき、遂に親玉だけになった。


「くそ逃げるぞ」


 男たちは逃げていった。慶次は、いつの間にか半兵衛の横にいた。そして感激していた。


「半兵衛さん! あなたのような方がなぜ武将さんが使うおかしな武術を使えるんですか?」


「私は、目で見たものは完全とは言えませんができるようになることができます。だから、慶次さんよりは速く動くことはできませんが、それよりも遅くなら動くことができますよ。ほら」


 半兵衛のスピードは、慶次までとはいかないものの、直江家家臣加藤段蔵ぐらいのスピードだった。まさに現代で言うコピー能力である。漫画やアニメではよく見る能力だがこの戦国時代で見ることができるとは思ってもいなかった。


 ということは、利家には、勝てないがそれと同等ぐらいの力は出せることになる。力の合わせ方によっては最強になるということだ。


「私に欠点があるとしたら考えることが苦手なことです。策を考えることはできないです」


 それを聞いた武将は、絶句した。戦国時代最強の軍師竹中半兵衛は知将ではなく、猛将だったのだ。これでまた一人で軍師をやることになった。


「半兵衛……あいつらは何者なんだ? なぜお前を狙うんだ?」


 半兵衛は自分に起きたことを話し始めるのだった。



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