プロローグ
初めて書いてみました、誤字脱字あったら教えて下さい
「あーあ、ろくなもんじゃなかったな、クソみたいな人生だったな」
船に揺られながら男が呟く
霧に覆われ周りがほとんど見えない、聞こえてくるのは岸を打ち付ける波の音だけ
船には男以外に何人か人が乗っている
少し進んでいると霧が晴れてきて大きな建物が見えてきた、船が岸に近づき停まる
「おい、降りろ」
船を漕いでいた大男が言った、船に乗っていた人達はぞろぞろと降りていく
「このまま真っ直ぐ、あの門に向かえ」
そう言うと大男は船に乗り霧の中へ消えてった
船を降り門へ向かうと徐々に門が開いてく
地鳴りのような大きな音をたてながら門が開くとそこには白い格好の人が沢山いた
「さっさと入れ!」
門の隣にいた大男が叫ぶ
「そこに置いてある服に着替えろ」
そこには人数分の白い服が置かれていた
皆、何も言わず着替える
「ようこそあの世へ、ここは天国に逝くか地獄に逝くかを決める場所、つまり閻魔様がお前らを裁く所だ!!」
大男に案内され奥へ連れていかれる
「この門の前で並べ」
と言い大男はどこかへ行ってしまった
門の中からは泣き声や怒声が聞こえてくる
「次、お前だ早くしろ」
男が中へ入るとそこには他のどの大男よりも大きな男がいた
「お前、名をなんと申す?」
「お前こそ誰だよ、椅子に座って王様気分か?あ?」
「口を慎め、儂を誰だと思っておる」
少しイラついた顔で大男が言う
「知るわけないだろ、アンタみたいな人会った事ねーもん」
「糞ガキが儂は閻魔だぞ、儂の手にお前の行き先がきまってるだ、その気になれば地獄に送る事だってできるぞ!」
閻魔と名乗る男が怒声を浴びせる
「へぇ、アンタがかの有名な閻魔様ですかい」
「まぁいいわい、お前の名前はなんだ?」
「俺の名前はしゅん、春と書いてしゅんだとよ名字は知らねぇ」
「では春、お前の行き先を決めるそこの鏡の前に立て」
春の2倍はある鏡の前に立たされる、すると今までの事が鏡に映る
「ほほう、お前はだいぶ悪い事をしてきたみたいだな、そんじゃお前は勿論地獄行きだ!!」
「は?待て決めるの早すぎるだろ、閻魔なんて中指立ててやるわ!」
春が閻魔に向かって中指立て挑発した