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第一話 消滅

第一話 消滅


「ふぁ・・・」

朝起きて時計を見るともう8時を回っていた。

「やべぇ!」

ベッドから飛び起きて急いで制服に着替える。

朝ごはんも食べずに家を飛び出す俺におばさんは声をかける。

「ごはんいらないのー?」

「いらない!」

急いで自転車に乗り、思いっきりペダルをこぐ。

今日から新学期だってのに・・・遅刻したら元も子もない。

やっとのことで学校についた俺は自転車を乗り捨てて真っ先に教室に向かった。

勢いよく扉を開けて言う。

「おはようございます。」

汗をたらしながらそう言う俺を見て先生は呆れた顔を浮かべて・・・

「ギリギリだぞ。神梨・・・新学期早々遅刻しかけていたら、将来やばいぞ。」

ギリギリか・・と安心して自分の席に座る。

また今日もつまらない一日が始まるのか。

その日の授業はすごくつまらないものだった。

教師の教える事は俺にとってすべてが当たり前で時折、教師がミスをしたら、そこを指摘するのだが、教師ですらわからないところを見ると、

自分が天才であると気付かされる。

そんな俺でも悩みくらいはある。その悩みっていうのは・・・

「おい神梨!ちょっと来い。」

これだ。

俺は数人の生徒に校舎裏まで連れ込まれた。

「神梨。お前なんで連れてこられたかわかるよなぁ?」

リーダー格の様な奴が俺を睨みつけてきた。

「さぁ?俺にはよくわからん」

俺が適当にあしらったらあいつらはキレた。

「なめてんじゃねぇ!てめぇらやっちまえ!」

それから俺はこいつらにしばらく殴られ続けた。

「・・・バカじゃねーの?暴力に頼りやがって。」

「クソがっ・・・死ねよ」

ガッ!!!

鈍い音と鋭い痛みが走った・・・

「おい、やべぇって!マジで死ぬぞこれ。」

「おい逃げるぞ!」

あいつらが走っていく音が聞こえた。

目の前の景色が揺れていく・・・

(あ・・・これ死んだな。)

そう絶望していたらいきなり眩しい光に包まれた。

それからそこには血痕のみが残され、人の影は消えていた。


第二話に続く・・・

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