表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アンコモン  作者: 蛙屋
7/24

ループ

4日目ぐらいまでは日数を数えていたけど、食っちゃ寝,食っちゃ寝,食っちゃ寝,食っちゃ寝、もう朝なのか、夜なのか、それさえも分からなくなった。


成長は寝返りの練習で左右に揺れていると、たまにカエルが引っ繰り返してくれる、最近は首もしっかりして頭が上がるようになった。生後2ヶ月は過ぎたはずだ。頭を上げて部屋を見た、大きさは12畳ほど、窓はあるが見えるのは空だけ。

この部屋はいつも明るい。しかも部屋には照明器具が無いのだ。この間はウトウトしていると、カエルがモゴモゴ、口を動かした。すると部屋の明かりがうす暗くなっていった。その日から魔法の練習を真剣に考え始めた。


初日以来、ワニには会ってない。私のお世話はカエルだけです。基本カエルはネジを巻いています。ドアの向こうに気配を感じる時がたまにある程度です。



腹ばいになると、腕でからだを支えて頭をしっかり持ち上げれるようになり。生後3ヶ月は過ぎました。

カエルがたまに腕をプルプル振っています。あ~。疲れるよね。毎日グルグルしてると。。ハッキリ言ってその音は聞き飽きました。ある日、音を鳴らすたびにブーブー唾を飛ばし、抗議してみました。5回程繰り返していると、カエルは回すのを辞めて、私の隣に寝ころびました。カエルだって休日は必要です。


隣のカエルに、「魔法を使ってみろ」と、ウアウア語り(かた)かけました。ガン見です、カエルがすごい目力でこちらを見ながら、口をモゴモゴし始めました。どんな魔法が見れるのか、キョロキョロしていると、カエルがものすごーく、悲しい表情をして、私に背を向けました。多分不貞寝です。カエルとはまだ分かり合えません。だがしかし、カエルのいろんな表情が分かってきたように思います。


次の日、カラカラする度、ブーブーしましたが。無視さえました。


ちなみに魔法は特に進展はないです。テンプレ、お手軽訓練を実行中です。



生活リズムが整ってきました。4ヶ月ぐらい。手の動きがスムーズになって来たので、窓を指差しブーブーします。カエルは窓の方を見ました、カエルの顔はとても辛そうでした。この世界は、私とカエルにはとても困難なのかもしれません。


魔法?人間に使えるわけないでしょ。何を言ってるんですか。


私は爬虫類ではなさそうです。ちゃんと眉毛、目、鼻、口、耳が正しい位置にありました。



寝返りが出来るようになりました。5か月。カエルはクルクルしています。

家族の事をよく考えてます。



諦めは心の養生。昨日から何も食べる気がしません。




神様。子供たちの子供には生まれ変わりたくないです。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ