たまごアイス
たまごアイス好きですか?たまごの形をしていて、ハサミで突起を切り取ってアイスが出る前に銜えるアイス子供たちにもよく買ってあげてました。私はメロンシャーベット派でしたけどね。あの蓋付の入れ物も好きでした。
でもなんで、たまごアイスの話かって思いませんか?実はこの世界の私の主食は、たまごアイスの様な物から食べてるんです。
睡魔から目覚めると、カエルもワニも居ませんでした。ホッとすると同時に空腹感が襲ってきました。腹減った。泣けば、誰か来る?カエルとワニ・・・か。昆虫と生肉。
とりあえず状況確認をしなくては・・・・状況・・か、カエル・・ワニ・・カエル・・ワニ、明晰夢とか、実は死んでない植物人間状態で・・・は、ないな。現実逃避は辞めよ。
体は自由に動きません。寝返りもダメ。頭が左右に少し振れる程度です。赤ちゃんの視野は狭いといわれているけど、それは大丈夫そう。部屋の感じは洋風、服の着心地は悪くない、布団は軽くて暖かい。ベットの柵には彫刻が施されてる。アンティークだ、高そう。貧乏ではなさそう。フフ、ちょっと嬉しいかも。ぶっちゃけ、世の中金だよね。綺麗事では生きてけないよ。それにしても、体がもっと動くようにならないと、部屋の中もちゃんと見れない。
改めて、手をジッと見る。鱗はない、ヌメッとしてない。人間の手です。口元までは手が上げれるが顔は触って確認できない。カエル・・ワニ・・。私も人間じゃない可能性がある。顔はヤモリがいいな。カメレオンは嫌だな。大事な確認をしてない。男かな女かな?手が届かない・・残念、どっかのサルの宇宙人みたくパンパンと確認出来ませんでした。
グルゥゥゥ・・覚悟を決めて泣くか・・。
キー。静かにドアが開きました。おぅ。ナイスタイミング、誰か来たよ。カエル、ワニ、そろそろ母親登場かな、金持ちなら乳母もあり得る?あれ、誰もいないぞ?
ペチペチペチ・・トスン。
ベットに振動が、ああ、カエルか。手に何か持ってる。抱えてるのは、どう見てもたまごアイスでした。それは、哺乳瓶なのか?でもよかった。バッタじゃない。カエルは、たまごアイスを口に押し付けてきます。突起切ってないよ。吸っても出ないのでは?覚悟を決めて吸ってみた。イケる。温かい、味は甘いミルクでした。出たけど。どんな仕組み?両手で支えてみる、温かい。触り心地はゴムボール。どんなに吸っても、押しても萎まない。ああ、満たされる。感じる以上に空腹だったみたいだ。止まらない。
飲みながら、考えます。家族の事でグズグズ悩むより、もしかして何かの方法があるなら。新生児では、どうしようもない。はやく成長したい。カエルをチラッと見ます。いろいろ知るべきことも、多そうです。ちょっと頑張ってみようと思います。子供たちもきっと頑張ってるはずだから。
満足そうな私に気付いたのか、カエルはたまごアイスを脇に置いて、オルゴールのネジを巻き出しました。
カラカラ・・・・チリンチリン・・・・
また睡魔が・・新生児じゃ、ショウガナイ。
あっ、ゲップしてないよ、吐いちゃうよ。気管に詰まると死んじゃうよ・・カエル。どうにかしろよ。
眠い・・・また寝落ち・・・