超最先端AI:ROJIN
日本は、最先端AIの研究で、アメリカや、中国といった大国に遅れをとっていました。
日本の国力回復の為、最先端AIの開発に取り組みます。
しかし、AIの性能は、サーバーの能力に依存します。
そして、サーバーの能力は、
搭載されるAI半導体が、如何に高密度で最先端かに依存します。
今の日本は、半導体で、一番ではなくなりました。
そこで「最先端AI半導体」を使わず、実現出来ないか検討しました。
その開発の為に、定年後の高齢者を、数十万人規模で大幅雇用しました。
彼らの「知恵」と「知識」を積極的に取り入れる為です。
こうして、世界的にも、超最先端のAI:ROJINが完成しました。
高齢者:ロージンを、もじったような名前です。
実際、彼らの貢献なくして、これは、完成しなかったのです。
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ROJINの性能は、
アメリカや、中国の、それと比べて、何世代も先をいっていました。
なぜなら、ROJINは、
生体半導体という、彼らとは、別な技術で作られています。
生体半導体(バイオ半導体)とは
「生物の仕組み」と「半導体技術」を組み合わせた技術です。
バイオチップは、小さなチップ上に、
DNA、細胞、酵素、抗体などを配置した装置です。
……という事を、対外的には、公表していました。
実際は、この企業が採用した「高齢者の脳」が使われていました。
様々な分野で、最先端の知識を持ってる人たちを、採用しています。
故に、その知識が、そのまま、AIとしての知識になっています。
普通の半導体ごときで、かなうハズがありません。
「高齢者の脳」といっても「脳」を抜き出しているのではありません。
彼らの脳を「特殊な方法」で連結し、サーバーとしているのです。
彼らは、脳の一部をサーバーとして提供しています。
接続も、ワイヤレスです。
ですから、普通の生活が出来ました。
しかも、定年後の高齢者に、
高収入の仕事が出来て、年金政策にも大きく寄与しました。
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当然、海外勢が、ROJINを、解析しようと試みました。
ですが、まったく理解できません。
理由は単純です。
ROJINは、現代のAI理論では、動いていません。
老人たちは、知っていました。
高度経済成長期も……
職人文化も……
昭和の現場主義も……
アナログ時代の知恵も……
彼らは、現代人が失った「直感的最適化」を行ってました。
つまりROJINは、デジタル技術ではなく“日本人の経験知”そのものでした。
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アメリカ、中国が、この事を知ってしまいました。
日本の高齢技術者たちを、引き抜こうとしてきたのです。
けれど、高齢者たちは、それに応じませんでした。
彼らが欲しかったのは「日本で必要とされること」でした。
こうして、日本中の高齢者が、国家再建の中心になっていきます。
今になって思えば、
日本は、老人を捨てた時から、弱くなったのかもしれません……
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そんな中、接続された高齢者たちに、異変が起き始めました。
記憶力回復……
運動能力改善……
老化停止……
脳がROJINと接続される事で、神経細胞が活性化していたのです。
高齢者たちは歓喜しました。
「若返った」
けれど、切断すると、急激な老化が始まりました。
「急速に老けた」
この事件は、大変、衝撃を与えました。
契約している高齢者にも、採用してる会社にも……
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元々、交代制の8時間労働で、
8時間だけ、ROJINと接続する雇用でした……
しかし、採用してる高齢者たちからは、
常時接続に、変更して欲しいとの要望が寄せられました。
繋ぎっぱなしでも、他の事が出来るし、寝る事だって出来る。
繋ぎっぱなしで、何の問題があるのか……と。
問題……。大ありです。
ROJINへの接続は「労働」という契約になっています。
なので、労働基準法に引っかかります。
会社は、日本政府の与党に相談しました。
その結果、
ROJINとの接続は「特殊雇用」という扱いになりました。
そして「特殊雇用」に限り、常時労働を認めると……
会社は、現在、契約している高齢者を、
24時間「特殊雇用」する、契約に結びなおしました。
契約している高齢者たちは、歓喜しました。
交代制だったのが、全員接続になった事で、
ROJINの、AIとしての性能は、大幅に向上する事になりました。
政府は、この技術を、国家機密としてきました。
ですが、他国に、容易にバレてしまいました。
ROJINとして、採用された高齢者が、多すぎたのです。
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世界中の富豪が、日本へ移住してきました。
ROJINプロジェクトへ参加する為です。
「若返る」……その為です。
これにより、ROJINは、
世界中の富豪たちの、知識や、知恵も、手にしました。
こうして、日本は、再び、世界有数の国に返り咲きました。
世界中の富豪たちが、日本に寄与しているので、
日本に、無茶な要求を、してくる国は、なくなりました。
日本は、いろいろな面で「NO」と言える国なりました。
「NO」「脳」…あぁ、響きが似ていますね。




