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なんで私の最高傑作品は読まれないの?

作者: 菅田原道則
掲載日:2026/01/17


 小説を投稿する私達の話でもあるし、小説を読む私達の話でもある。


 最初に断っておきます。統計に基づいた創作論ではなく、個人的な経験と思想を妄想強めに、心の叫びを加えて滔々と書くだけなのであしからず。


 最高傑作品の完成だっ! 達成感と開放感とアドレナリン、それらで満たされた頭で考えたことはある投稿者は数少ないはず。


 私はいつだってそうだし、小説を書く人間は妄想を文字として具現化して世に出す()()()()()()()()、と偏見の目で見ているからこそ、一度は考えていると断言する。


 最高傑作は他人に見せたくなるものです。ねぇねぇ聞いて、見て見て、と声をかけて、あるいは肩を叩いて、充血した目と上擦った息遣いで晒したいものです。


「へ、変態だー!!!」と読者の反応を期待に胸が膨らむことでしょう。


 しかし、読者は見向きもしません。一瞥もせず、過ぎ去っていきます。不思議に思い、大声を張り上げても、肩を揺さぶっても反応しません。


 一体何故? こんなにも最高傑作なのに! 寝る間をも惜しんだのに! 魅力的なキャラクターがいるのに! 度肝を抜く展開なのに! 飛び抜けた文字数なのに! なんでなの?


 ふと、周りを見ると、同じような変態が、全くといって同じような態度で百人、千人、いやいや万人以上はいるではありませんか。変態を隠すなら変態の中といわんばかりの数です。


 変態だとしても、変態が複数いれば、変態度合は薄れるのです。その中で読者に振り向いてもらえる変態は一握り。振り向いてもらえなかった変態の最高傑作は自己満足で終わり、電脳の海に埋もれていくことでしょう。もしかしたら考古物として発掘されるかも知れません。ですが、それまでに萎えて駄作になっている可能性もあります。


 よくあることです。


 では最高傑作品を多くの人に読んでもらえるのは、どうすればいいの? 当然の疑問が湧きますね。答えましょう。それは。


 ……祈りですかね。


 私は最高傑作品を多くの人に読んでもらった経験が少ないので、胸を反らせて言える立場ではありません。なので笑えない冗談しか言えません。


 ただ無責任にも言わせてもらうと、読者は安心を求めています。創作論でよく言われている(?)単語ですね。ちなみに読者の私も、その傾向は大いにあります。


 例えば、賞を獲った、または書籍化している変態の作品は安心して読む気になれますよね。ランキング上位の変態の作品も読んでみようとなりますよね。なんでって、周りの人達が認めていて、安心が担保されているからですよね。同調効果というやつですね。


 それではランキング上位になるか、賞を獲るか、書籍化するかの狭き門を潜らないと変態として開花できないのか。そんなことはない。……ないよね?


 そもそも最高傑作品なら、賞レースや、レーベルが求めているジャンルで応募すれば通るのでは? と身も蓋もない話は主題から逸れるので割愛。


 では成功している変態は突然変異で生まれたのか? 成功した変態の生態が気になりますよね? 私は独自に成功してる変態の生態を調査しに、インターネットの奥地へと向かいました。


 そこで目にした変態は、なんとまあ横のつながりが広いのです。SNSでだったり、このサイトでだったり、誰かと繋がって顔を広くし、自分を認知してもらう活動をしています。


 人間だったら当たり前じゃん。社会的に当たり前じゃん。


 私は頭の中に反響する自らの正論に怒りが湧いてきましたね。社会から爪弾き者にされたと疲れを感じる前に、妄想の世界へ逃げてるんだが!? 人と極力関わりたくないから理想の世界を創っているんだが!? 変態達って大体根暗じゃないの!? もちろんこれは頭の中の私に言っています。私以外の他人に向けた叫びではありません。


 閑話休題。


 清潔感や、清楚。第一印象は大事です。人間は第一印象でほぼ全てが決まるようで、そこを疎かにしてしまうと、今後の活動に支障が生まれ易くなります。まずは笑顔を作って、ハキハキと挨拶をしましょう。返されなくても、めげずに挨拶をしましょう。


 なんでいきなりこんな胡散臭そうな研修で聞く文言を書いたかと言うと、人と接する時の基本だからです。成功した変態達が息をするようにしていることだからです。彼等は小説を書きながら、インターネットの海で営業活動をし、マネージメントもしているのです。


 成功する秘訣は、読まれるようにコツコツと他人に認知してもらう下積み努力をすることです。そして後は運に祈るのです。アドレナリンが抜けた頭で考えてください。作品の面白さだけで勝負しても分の悪い賭けですよね。彼等は作品外での努力をして勝ち目を少しでも上げているのです。


 以上、妄想が詰まった読んでもらえないの"一因"でした。


 結局それかよ。って思いますよね。そうなんですよ。投稿して自分が満足できないなら、そこに辿り着くんですよ。せっかく妄想に浸っていたのに、無責任に現実に突き放すなんて酷いですね。私も直視したくない現実に充血した目を拭いました。


 でも、そういう人付き合い苦手な方もいますよね。宣伝とか面倒な方もいますよね。私も苦手な部類です。


 だけど人の話を聞くのが好きだから、妄想露出狂の変態の最高傑作品である作品を読んで、笑顔を綻ばせてくれたらブックマークして評価を入れます。


 そうすることで、変態が喜ぶのを知っているからです。画面の向こうでほくそ笑むのが想起できるのです。


 人が喜んだ顔は心身に良い影響を与えます。変態の私も、変態の頭の中を覗き見る私達も、喜びを分かち合いましょう。


 これが、私がしている、この場にいる変態を喜ばせる最低限の努力です。


 全て分かった上で、もう一度声を大にして言いますね。


 なんで私の最高傑作品は読まれないの?



tips 春になると変態が増えるらしい

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― 新着の感想 ―
妄想露出狂! 言い得て妙ですね(笑) 確かに自分的最高傑作の作品は、人気がなくても代表作に設定し続けております。 ところで菅田原様の最高傑作はどれですか? ゴブリン食べるお話でしょうか?
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