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中目黒ゴースト  作者: たま


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違和感

事件を未然に防ぎたくて探偵になった鬼丸は、ガックリと落ち込んでいる。結構、警察の元仲間から頻繁に質問が来るようで携帯が鳴りっぱなしだ。

「あっ、オーナーは何も知らないだろうから知らせてあげないとね。私、新しい卓球バーへ行って来るよ。」潤が忙しそうな鬼丸を置いて玄関へ向かう。

「あっ、待って!俺も行くよ。

どうもメキシコ行くのにちゃんとレンタルwifiしなかったみたいでオーナーと全然連絡取れないんだ。」背広を掴んで鬼丸も付いてきた。

目黒まで歩いてるとリオン電機が見えてきた。

やはり報道の車が大量に違法駐車してる。

「日立さん大変だね〜あっ、そう言えばリオン電機の独身寮のビルも端っこだけど建物ボロボロになってたね。

今夜帰ってきたら話し聞きに行かない?」と鬼丸に話しかけたが上の空だ。

「どうしたの?」潤が聞く。

「テレビで常務知らないと言ってたじゃん?

本当に細かい事は聞かされて無かったみたいだった…なんで日立さんは知ってたんだろ?」鬼丸がアゴをさする。

「エッ、偶然聞いたと言ってたじゃん。

常務は話に参加させて貰えなかったみたいだけど。」潤は勝手にイメージでトイレかどっかで聞いたんじゃないかと想像してたが。

「このビルさあ〜

社長が使うトイレとエンジニアが使うトイレなんて…絶対階が違うじゃない?

だいたい、あの日に社長室行くまで俺ら誰にも会わなかったじゃん?」巨大なビルを見上げる。

「そうか!顔見ることすら無いよね、この規模なると。なんで日立さんは知ったんだろ?

聞いてないわ!今夜、聞きに行かなきゃね!」潤も詳しく聞いてないこと気付く。

目黒の新しい店舗に入る。まだオープン前だが扉は開いていた。

「こんにちは?長谷部くん、居ますか?」2人で顔だけ突っ込んで声掛けする。

「あっ、鬼丸さん!何か大変な事になりましたね!

昨日変な花火みたいな音がしたんですけど、アレが爆発事故だったんですね。

日立さんが引っ越せ!と言ってくれなかったら今頃危なかったですね!」そうオーナーと長谷部くん、希美ちゃんはガス事故の計画は知らなかったのだ。

日立さんの脅迫状の事しか知らない。

「オーナーと連絡取れる?俺は全然繋がらなくて…」と鬼丸が携帯を振る。

「そうなんですよ!あの人!

でも梅さんと連絡取れたので事故の事話しました。

でも戻ってくる気ないみたいです!ホントに!信じられない〜」長谷部くんと希美ちゃんが顔を合わせて呆れる。

「エーーーッ!ウソ!!!」鬼丸と潤も驚く。

「片付けとか話し来たらまた連絡してって。適当にお願いですって!本当にいい加減な人ですよ〜」長谷部くんが怒っている。

「ところで店の方はどう?繁盛してる?」潤が心配して聞く。

「結構、日立さんがお友達連れて来てくれてリオン電機の人が通ってくれてます。

でも、なんか肝心の日立さんが…」長谷部くんが言葉を濁す。

「どうしたの?」潤が聞く。

「店に急に来なくなったんですよ〜3日前から。

それまで毎日来て卓球してたのに!

でお友達の方達に聞いたら、あいつは日立じゃないって。それに去年夏にもう会社辞めてるって。」長谷部くんと希美ちゃんがまた顔を見合わす。

「エッ、日立じゃない?でも、俺マンションの所でちゃんと玄関プレート見たよ!日立って。

それにあそこはリオン電機の独身寮って書いてあったし!」鬼丸が驚く。

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