運命の日
白蘭は、地主の世襲後各ビルオーナーにお披露目していなかったので渋谷のホテルで会食を泊まりがけで催す。
17日夜に前日泊してもらい18日のランチ会食で初お目見えをする事にした。
ママと要を招待した。
「どう?誰か出入りしてる?」潤がモニターを監視してる鬼丸に聞く。
「いや〜、明日の午前中のはずなのになあ〜全然」目が疲れたのか?こする。
「だよね?仕込むなら今夜までなのにね〜
素人だから?明日、朝から来て色々作業する気?」他人事ながら心配になる。
「ところでオーナーの見送りどうだった?」潤は残ってモニターを監視し鬼丸が見送りに行ったのだ。
「ああ〜元気に2人でメキシコ行ったよ〜
次に戻るのはいつかな?最長180日らしいからなあ〜」防犯カメラを設置した日から、ずっと監視してるが幽霊すら現れない。
何も動かない画面を延々見てるだけだ。部屋の外にも駐車場向きと扉前に設置したが…たまに車が昇降機で動くか?
手前の1階の住人が出入りするだけだ。
どうも1階は倉庫代りの人が多いらしく、滅多に人の出入りはない。
潤だって安いのに見送ったマンションだし…特に1階は住む人は居ないのかもしれない。
感じる人は感じる場所だと思う。
夜は換気窓の小さな窓からの明かりしか無いので画面が見にくいが、
鬼丸がしっかり暗視モード付きのにしてるので、本当に何も動きはない。
「なんか…嫌な感じだなあ〜」鬼丸が頭をかく。
そうなのだ。この静かさが恐い。
「新しい店はどうなんだろね?」まだ新規オープンしてから見に行ってない。やはり中目黒からだとバスくらいしか交通手段が無いのだ。
「歩くと2.30分掛かるからなあ〜オーナーが嫌がったの分かるよ。」鬼丸がまた頭をかく。
「日立さんは初日から会社帰りに見に行くと行ってたし。良いんじゃないかな?」鬼丸と2人で梅さんとオーナーを見送ったそうだ。
「あっ、念のため日立さんもこっちに避難しといて貰った方が良くない?」潤が気付く。
一応、隣の隣のビルだ。
「明日は平日だよ〜仕事行ってるよ。」鬼丸が笑う。
「あっ、そうか!本社ビルデカいし会社で会わなかったから、なんかイマイチなんだよね。」潤が照れて舌を出す。
「今夜はどうする?交代交代でまた監視する?」潤と鬼丸はずっと夜も監視してるのだ。
結構疲れてきた。まだ1週間くらいだが。
ソファに寝そべると鬼丸が覆いかぶさってくる。
「いいの?大丈夫?」と潤が聞くと鬼丸が天井を指さす。
監視画面が映っていた。部屋を暗くすると余計に良く見える。
「プロジェクターに映してる。これなら2人で見れるだろ?」鬼丸が耳から首へと口づける。
「もっとロマンチックな画面なら良いのにね〜味気ないわ〜ホラー風味しかない!」潤が文句を言う。
「俺、忙しいから、ちゃんと監視しててね…」と鬼丸の頭が下に下がって行く。




