にわか
などと、ショコラティエドラマに触発されて中目黒に引越してきた「にわか潤」が、過去から現在の状況を説明する。
「中目黒の水害や治水工事に関して分かっても、ワールドダイニングと電機会社の歴史は分からないだろ?
なんで見てきたみたいに話せるんだよ?」鬼丸が潤に聞く。
「目黒区の地場会社なので区役所の社史コーナーで調べれば古い写真などもありますし分かりますよ。
現在の社長は両社共2代目で20代と30代なので冠水した駅前を見たこと無いんですよ。」中目黒引っ越してきて半年経たないヲタ女が説明する。
「ハア〜ッ、俺の家の地下にそんな地下空間があるなんて知らなかったよ〜」鬼丸が疲れてる。
「得てしてそんなもんですよ〜刀剣ヲタ女子が偽物の刀を美術館で発見した話もありますし。
プロが偽物買わされてたりもします。」潤が涼し気に言う。
「日立さんは、卓球バーを目黒に移動させれば大丈夫だと思ってるけど…どうだろうね〜とにかくオーナーのビルで何か起これば、オーナーの責任にならないか?」鬼丸が聞く。
「防犯カメラを大量につけても爆破されたら残りませんしね〜証拠が。
それに…白蘭がこういう話だけは乗りそうだなぁ〜」潤が不安な表情をする。
ワールドダイニングに電機会社の2代目を呼びつけて白蘭が話す。
「ウチは地主なだけで、建物は各オーナーのものですし、何も権限ないんです。ご存じだとは思いますが。」
白蘭がムリムリとジェスチャーしながら話す。
「はい、それは分かってます。旧法で守られてますから、コチラからは何も出来ません。
でも、もし、ビルオーナーから解体すると言われれば?」電機会社の2代目が話す。
リオン電機は老舗の電子基板会社だが、台湾や中国から安い基板が入ってきてシェアを食われて現在苦しい。従業員は1000人の中堅会社だが、2代目なってから巨大社屋にしたり奥さんもタレントで豪邸訪問などでテレビで自宅紹介したり華々しい。
全てが謎の白蘭に会えただけでも驚いている。
「ビルオーナーさん達が、そんな事言いますかね?
引き倒すだけでも1000万以上掛かりますし。その上、
建て替えは絶対できませんし…」電機会社の2代目の顔をジッと見る。
「まっ、それはこちらに任せていただけませんか?
もし、ビルオーナーが土地を返却すると話して来た時は、一緒にタワマン用地としてデベロッパーに競って貰うと言うことで?」電機会社の2代目は呼ばれたと言うことでかなり強気に攻めてくる。
各デベロッパーは、そりゃ競うだろ。
そして土地の値段を吊り上げる。
「う〜ん、そんな一斉に皆が土地を返却するなんて、あり得ないと思いますがね。
口約束しかできませんが、考えておきますよ。」と白蘭が笑った。




