表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/87

ボディーガード

「エッ、私が死んで得する人?」鬼丸の質問にオーナーが驚く。

「エーッ、いや〜ッ!守ってよ〜」と鬼丸に抱きつく。鬼丸も180あるしデカいが、多分オーナーの方がデカい。

「いやいや、オーナーなら大丈夫ですよ!コラッ!離して!」鬼丸は好き嫌い少ないと潤は思ってたが、さすがに男はダメなようだ。

「オーナーはプロレス同好会もやってるんですから!

自分の身くらい守れるでしょ?

もう、本当に怖がりなんだから!」慣れてるようで長谷部くんがオーナーを引っ剥がす。

「確か妹さん居ましたよね?」と鬼丸が聞く。

「でも、あの子沖縄なのよね〜沖縄で居酒屋繁盛してるみたいで忙しいのよ。子供も5人も居るし。」

妹さんも沖縄で手広く居酒屋経営してるそうだ。

なので、東京の不動産には興味が無いらしい。

「まあ、私が死んだら1人くらい東京で店やりたい子が居てくれたら助かるけど…」オーナーは悩む。

「そうかあ〜甥っ子姪っ子が5人も居て、実家が居酒屋なら安心ですよね。

じゃあ、やっぱりオーナーに恨みがあるのか?」鬼丸が首をかしげる。

「でもオーナーはこの人柄だし、誰ともトラブったの見たことないですね〜」おつまみの準備やビールサーバーのメンテしながら調理の希美ちゃんが弁明する。

ママもだが、包容力ある人がリーダーだと安定した経営ができるんだなあ〜と潤は思う。

「そうねえ〜昔からケンカきらいだし。

特に口で言い争うのは苦手。なら、拳と拳で決める方が好き。」ガッテムボーズを決める。

絶対こんな人狙われないと思うが…

メモの文書をもう一度携帯で確認する。

「恨みと言うかあ〜この店が邪魔みたいな文言(もんごん)だよね。」鬼丸は悩む。

「あっ、前に消防署の人には注意されたわ。ちゃんと消防法は守ってるのよ、換気もしてるし。

でもね〜火の取り扱い自体が危ないからって!

だから、うちは居酒屋じゃなくてバーにしてるのよ。

本格的な料理はしないで、希美ちゃんが家で作ったのを出してるし。ねえ〜?」希美ちゃんもうなづく。

「基本、火は使わないでお酒とツマミを出すだけにしてます。温め直すくらいで。」

「僕らワールドダイニングのオペレーションがイヤで卓球バーの空気感が好きで働いてるので、

ココを畳め!って言われるのは本当に困るんです!」長谷部くんがカクテル作りながらゴチる。

「ワールドダイニングで働いてたの?」潤が聞く。

「はい、調理師学校出てすぐに正社員で入って系列店を転々としてました。

給料も良かったし。でも作り手とお客さんのコミュニケーションを極限まで減らすやり方だから、

だんだん見失うんですよね。なんで店やりたかったのか?とか…」長谷部くんと希美ちゃんは目を合わす。

確かに!卓球バーもママのバーも客と提供する側の距離が近い!

何なら客は、ママやオーナーと話したくて来てる!

ママなんか料理嫌いだから、要さんにオツマミ作らせてる!

酒だって原価考えたら、家で飲んだ方が良い!

ココは家とは違う空間を提供してるのだ!

「そうかあ〜そういうのも大事ですよね〜」鬼丸が頭をかく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ