卓球バー
なぜか探偵事務所にはママが来ている。
そして潤を穴が開きそうなくらい見つめてる。
「池袋は大変だったけど、あの子が元気そうに働いててホッとしたのよ。
まあ、気になる子が出来たとか言ってたのが引っ掛かるけど」すっかり元のふくよかなママに戻り健康も回復したようだ。
ただ事務所に入ってから、なぜかずっと潤を凝視してる。
女の勘は本当にスゴいのだ。
昔、黒猫と副署長の奥様が立て続けに署にご挨拶に来られたことがあったが。
受け付け入った瞬間にスッと潤を見つめてきた。
いや、けっして手は出していないのだが!
飲み会で飲ませて遊んだり〜会社の色んな角度から観察して何秒で気付くか計って遊んでた。
だけなのに!
署内に一歩入っただけで潤を凝視してくる!
怖かった!
嫁ってスゲーーーッと思った。
まあ2人共、もと警官なので勘が良いのかもしれないが。
そして今は、ママが潤を凝視してる!
理屈じゃないのだ。因果関係抜きで女は分かるのがスゴい!
言っとくが潤は美人でも何でも無い!
メガネのヲタクだ。胸だけデカい。
「探偵事務所に絶対入れてくれなかったのよ!鬼丸くん!
仕事の依頼はネットで大丈夫だとか言って!
私なんかネットなんで出来ないから全然依頼出来なかったの。」ママはなぜか潤とばかり話す。
コーヒーを出すと「美味しいわ!マシンも良いの使ってるし。白蘭に私も教えて貰ったのよね〜」とまた勝手に憶測してる。
「ママ〜彼女は半年前まで警官だったんですから!
白蘭と何ら接点ありませんて!
何ならバーで占って貰ったのが初対面です!」と鬼丸が説明してくれるが、全然聞いてない。
「要に何度か聞いても、今どこに居るのか分からないのよ?
アナタ知ってるんじゃない?」とママに手を掴まれる。
が、教えたら要さんがまた心配する。白蘭と繋がれば
またカレー屋仲間が要らないことをしでかすかもしれない。
ママはネットしないのでインスタも教えられない。
「いえ!私は知りません!鬼丸さんが!鬼丸さんが、たまに連絡してますよ!」仕方がない!鬼丸を売る!
「エッ、ウソ?ほんとに?」ママがやっと鬼丸を見たが、なぜか信用してない。
この女の勘は、嗅覚かなんかなのだろうか?
潤にはサッパリ分からない。
「ところで依頼はなんなんですか?報酬ないのは受け付けませんよ?」鬼丸がママに釘刺す。
ママは顔が広いだけあって、結構無償で請け負ってくる可能性がある。
「うちの裏の賃貸マンション分かる〜?あそこに卓球ラウンジバーってのがあるのよ。」ママがシーシャ代わりに飴玉を口に放り込みながら話す。
「そこのオヤジがはあ〜冗談なのは殺害予告が卓球台に置いてはってね、警察に持って行っらけろ帰されたんだって。
冗談かもしれないけろ怖ひじゃない?
だからボディーガード兼誰がそんなもの置ひていったのか探って貰いたいのよ。」ママが飴をナメながら話す。
デカい飴だ。
「カンロ飴みたいにデカいですね〜それ」鬼丸が指摘する。
「要が作ってくれるニコチン飴なの〜すごいでしょ。出歩く時はいつも持ってるの。」ママは嬉しそうだ。
鬼丸と潤は、これが菅刈公園のブツの原型かと目だけで確認する。
「えーと、お金は手付金10万で後は冗談なら0円、本気なら守って貰えたら50万出すって!
あの人ビビリだから、本気で怖がってるのよ〜」とケラケラ笑う。




