糖衣
要に成分表を見せるとニコニコしだす。
「いや〜こういうの見るの久しぶりだな。ふむふむ、
ワライダケにシビレダケ…結構メジャーな毒キノコが満載だな。」潤と鬼丸はランチでカレーを貰いながら要の話を聞く。
「その成分表だけで、どのキノコ使ってるのか分かるんですか?」潤が聞く。
「僕は分析班だったからね。試薬や機械ないから今は何も出来ないけどね〜
ここまでちゃんと調べてくれてる物見れば、作った人間まで分かるよ。」要が自信満々だ。
「これは専門家だね。配分も計算されてる。多分、科捜研も困ったはずだ。」要がニヤつく。
「普通の食事でも身体に入る成分ばっかりなんだよ。
ただ量が少ないから肝臓で分解されてしまうんだ。だから消化不良なのかとか迷ったはずだ。
良く見つけ出したと思う。
が発表は控えてしまったんだろう。自信なくて。」と分析した。
「そうかあ〜そのレベルの人間が関与してるのか…」鬼丸は考え込む。「製薬会社の研究員?」と要に聞く。
「うん、僕もそう思うよ。」要がうなづく。
潤は少し行が空いて書かれてる成分が気になる。
「なんで、ココ空けてるんですか?」の要に聞く。
「そこは成分関係無いからだよ。多分…糖衣だと思う。」と言われた。
「糖衣ってなんですか?」潤が聞く。
「粉薬とか飲みにくいものを甘い飴でおおってる〜う〜ん、薬とかマーブルチョコの表面だよ。カリッとなるだろ?」素人に質問されるのが1番いやなのか面倒くさそうに言われる。
「何かずっと私には無愛想ですよね?要さんて?」コソコソと鬼丸に話す。
「マゾだからね。手間の掛かる…同じ匂いの女はすぐ分かるんだよ。」鬼丸がウインクする。
「フアッ、アッ…」潤がコチンコチンに固まる。
潤は罵詈雑言には強い。人と価値観がかぶらないヲタクなので、
人に『使えない!』とか言われても全く響かない。
人に良く思われたい!願望が皆無なのだ。
化粧っ気ないのも綺麗とか言われたくもないからだ。
ブスと言われても、何にも響かない体質なのだ。
だからこそ!
褒められたり、セクシーな言葉を浴びせられると固まるのだ。
「俺的にはサイコーですよ。なんでもヤラせてくれるから。セクシーな格好して唇テラテラさせといて、サービス悪い奴が多すぎるじゃん。
男を使う気満々の女は苦手なんで。」またボソボソと耳元で話す。
可愛い子犬か子猫みたいに見えてたのにオス感出されるとオタオタしてしまう。
「寒いし。事務所戻りましょ?」テーブルの下で両ひざの間に足割り込ませてくる鬼丸にリアクションできずに唇をひきつらせる。




