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魔法使い

「何よ!変な力って薬だったの?」時計うさぎの扮装の白蘭に嫌味を言う。

「それなら警察が気づくよ。今回みたいにね。

…でも、確かにちょっと自信は無くなってきたよ。」紅茶を注ぎながら白蘭が言う。

「ねえ、もう辞めれば?仕事も順調なんだし。

そんな変な力要らなくない?

反対に仕事のジャマじゃない?」潤としては、今からでも止めたい。

「そうだね〜もう結構な犠牲者の数だしね。

今日うまくいけば、辞めるよ。」白蘭が謎めいた笑みをたたえる。

「やめてよ!こんな素敵な所で!人殺しなんて見たくないよ!あれはマンガだから素敵なのよ?

本当の人間のホルマリン漬けなんて綺麗じゃないんだから!」潤なりの説得をする。

「そうだね〜今まで違和感無かったのに、今回は…違和感だらけだった。

誰か…僕以外の誰か、本当の魔法使いが居る。」白蘭が紅茶を注ぎながら素面になる。

「…探偵事務所に依頼して良いかな?」スッと美しく紅茶を注ぎ終わり潤を見る。

「手を出して」白蘭が真顔で命令する。

「嫌よ!」と言いながら隠れマゾなので手を差出していた。

「潤さんって…エロマンガみたいなキャラだよね。」白蘭言われて、またボッと顔が真っ赤に。

「貴女は僕にキスしてしまう。どうしても時計うさぎが欲しくなる。」と手を包みながら言いパーゴラへ誘導される。

まるで結婚式だ。バラの絡まる白いパーゴラの中心に2人は立つ。

ショコラティエドラマにハマって中目黒に引っ越してきた潤にとって、このシチュエーションは…たまらん!鼻血出そうだ。

「冷静になれ!冷静になれ!自分!」時計うさぎを追い掛けてアリスみたいに異世界へ行きたかった。

こんなお茶会で時計うさぎに誘惑されたら!

白蘭が潤のあごを持って顔を近づけてくる。

鬼丸の顔が急に浮かんだ!

鬼丸は可愛い!鬼丸がしょんぼりするような顔はイヤだ!

思わず顔を両手でふさいだ。

「プッ!」白蘭が吹き出す。

「やっぱり潤さんには効かないか?いや、もしかしたら僕は本当の魔法使いにお膳立てされてただけなんじゃないかな?」白蘭がまた素面になる。

「鬼丸探偵事務所に正式に依頼するよ。

本当の魔法使いを探してくれ。」白蘭から頼まれた。

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