圧迫感
日比谷線の脱線事故も、西郷山菅刈公園の嬰児殺しも
目黒川と桜が傍らにある。それも必ず代官山側だ。
潤には見えないが、不思議な圧迫感がある。
西郷山も代官山の一等地なのに屋敷が建たない。マンションも建たない。そして誰も買わないまま公園になった。
稲川淳二さんは子供心になぜ人がこの地を嫌うのか不思議だったらしい。
後心霊の噂はないが、池尻ジャンクションの上の天空公園に入った時、不思議な圧迫感があった。
やはり傍らに神社と庚申塚があった。
鬼丸のおばあちゃんが水害時に逃げてた別所坂にも庚申塚がある。広重も絵にしタモリさんも日本全国の坂本に記す場所だが…不思議な圧迫感がある。
何かが有る!違和感を感じる。
もしかすると、これが白蘭の力の源と関係するのか?
「今度、白蘭が何か起こすならジャンクションの天空公園か別所坂だと思います。」と潤が言うと鬼丸が驚く。
「エッ、潤さんも何か見える人?」と質問する。
「いえ、ただ白蘭が動いた場所は庚申塚があったり
誰も住みたがらず公園になった場所で、目黒川と桜が近くにある場所なんですよ。
昔から人が魔除けの庚申塚や桜を植えた場所なんです。
禍々しい何かがあって、それが白蘭の能力と呼応してる気がして。」と潤が言いにくそうに言う。
鬼丸が少し考えてから話す。
「潤さん、都内で他に圧迫感あったり何か感じた場所ない?」と聞く。
「実は渋谷と池袋にあります。」あまり人に言いたくないのだ。変なヤツと思われるから。
「スゴい繁華街ばかりだね。でも、この間そんな感じなかったけど?」鬼丸が聞く。
「ごく限られた場所なんです。渋谷駅西口の線路下の100mくらいと池袋はサンシャインです。
そこだけは中目黒のどこよりも強力にダメです。
近付かないようにしてます。」鬼丸が反応してる。
「サンシャインなんですね、やっぱり」鬼丸が合点した。
「うちのボヤつけた男と菅刈公園で暴れた男は、実は同じ場所から中目黒に来てるんですよ。」と鬼丸が話す。
「エッ?でも寮で暮らしてませんてしたか?」潤が不思議がる。
「実はボヤの翌日犯人がどこから来たのか調べに池袋行ったんです。
サンシャインの炊き出しから来たんですよ。
で、そのボランティア団体の話を菅刈公園の暴れた男の調べやってる元仲間に話したら、アイツもサンシャインの炊き出しから知り合いに助け出されて、
あの独身寮に住ませて貰ってたんですよ。」と驚く話をしだした。
「エッ、じゃあ、そのボランティア団体が…怪しいんですか?」潤が聞く。
「いや、組織はちゃんとNPO法人として認められたキャリアのある団体です。
ただ協賛企業に中目黒に本社がある会社があったんですよ。」
と、さっき貰ってきたチラシをテーブルに置く。
「それがワールドダイニング株式会社です。」鬼丸はやはり捜査官なのだ。それもスピード命の機捜隊なのだ。




