大胆不敵
「スゴいな〜全く隠れる気は無いんだね。」白蘭のインスタを翌日改めて鬼丸に見せた。
「確かにママはこんなの見ないし、顔も載せてないし不定期で当日しかやるかやらないか分からないと追えないか?」鬼丸も驚く。
「多分もう準備は終わったんだろね。後は実行するのみって感じなんじゃない?
そして俺達に邪魔される可能性はないと踏んでる。」潤が取ってきた写真をずっと見ながら鬼丸が予想する。
「出来れば消えて欲しいだろうけどね〜」潤が笑う。
でも白蘭から殺気は感じなかった。
「でもさ〜俺がそばに居ないタイミング狙うみたいに接触ない?あいつ…潤さんに気があるんじゃない?」鬼丸が結構マジに心配してる。
「いや〜なんで効かなかったか?探ってるじゃない?好奇心が強そうだったよ。」
常連らしい客達と楽しげに話していた。
カフェヲタクばかりらしく、美味しかった店の情報なんかも白蘭と交換していた。誰も白蘭の素性などに興味はないようだ。
「他の人が話してたけど、去年は3回だけだったんだって。いつもあると行かなくなるけど、それくらいの頻度だと何を置いても行かなきゃ!と思うらしい。
しかし、それも現地行ったら違ってたりとハズレもあるから福袋か宝くじ的楽しさもあるそうで。」潤が話すと鬼丸が階下の会員限定レストランを思い出したみたいで眉間にシワ寄る。
「そうなんだよ!最初貸してくれと言われた時は、すぐ潰れると思ったけど、全然安定して稼いでるんだよ!
中目黒って変な所だよなあ〜」思わずソファの方へ移動してきて長い3席シートに転がる。
「うん?このマンションのオーナーなの?鬼丸くん?」潤はそっちに驚く。
「うん、おばあちゃんの実家だったらしいよ。
じいちゃん亡くなった後に賃貸ビルにして一人暮らししてたんだ。亡くなる前に俺が会社辞めて転がり込んだ。両親も介護で悩んでたし俺が探偵なんてヒマだから介護請け負ったんだ。」鬼丸が笑う。
「えっ、大変じゃなかった?」潤が驚く。
「仕事柄、夜勤完徹平気だったし親にも認知入ったら施設入れるから、お前は見張っててと言われてたし。
様子見してただけだよ。
おかげで、このビル貰えたしラッキーって感じ。」確かにラッキーだけど、それにしても大変だったろうと思うが…
『うん?鬼丸と結婚したら私のもの?』中目黒ヲタクとしては、急に鬼丸がバイキンではなくこんがり焼けたチキンに見えて来た。
多少 芳ばしくても許せるかも?
まあ、自分でも探すが1棟買いは無理だ!
あっ、でも、飽き性だし、その内イヤになるかも…と悩む。
「でも家賃収入あっても設備費や税金凄そうだよね〜ココだと。」中目黒の桜並木は観光地だ。
「あっ、鋭い!そうなんだよ!毎年毎年税金高くなるしビルは古くなるし、探偵辞めたら食ってけないよ!
そのうち、ビル建て替えろ〜って銀行が借金勧めて来そうで恐い!」鬼丸もビビってる。
おばあちゃんが建てたので築30年だそうだ。確かに古いかもしれない。
「一応、その部屋の登記調べてみるけど白蘭の素性に近づけないように細工されてるだろなあ〜
アイツは何者なんだ?
何より、なんで潤さんに接触してくんだ?」鬼丸がソファに転がりながらふくれている。
だんだんゴミが出せないと分かってから寝室の掃除のペースも落ちてる。
潤的には安心だが…ちょっと気になったりもする。
女心は複雑だ。




