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ジュロ

 夜、夫婦で報道番組を観ていると、ロマンス詐欺のニュースが流れた。

 それは、福禄寿を名乗る男に『七福神から外されそうだから用立ててほしい』と言われ、女性が500万円を送金したというものだった。


 妻は呆れていた。

「あはは。何で、そんなのに騙されちゃうのかしら」

「だよな、ロマンス詐欺ってパイロットとか実業家のイメージだよな。福禄寿って神様だろ、あの頭の長い」

 妻は真顔になっていた。

「…あなた、そこじゃないわ」

「?」

「私が言ってるのは、仙人界の宝石・フク様が七福神を外される訳ないって事なの。まぁ、ジュロならあり得るけど」

「…ジュロ?」

「寿老人よ。あの人オーラがないのよ。きっと街で会っても気付かないわ」

 私は妻のトレーナーにプリントされたLong Long headのロゴから目をそらした。

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