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 専務のスマホの待ち受け画面にランドセルを背負った男の子が見えた。

「あっ、お孫さんですか」

「ああ、小学生になったんだよ」

「さぞ可愛いでしょうね」

「まぁ…可愛いのは可愛いがな」

「何かあるんですか?」

 専務がこちらに身を寄せ小声で言った。

「ここだけの話だぞ。君はまだ若いから分からんと思うが、孫が可愛いというのは建前だ」

「…建前?」

「孫というのはな…舐めると凄く甘いんだ。だから爺さん婆さんは孫に夢中なんだ。とにかく苦い薬に合うんだよ」


 それからというもの、私は高齢者を見ると、白い防護服を着た養蜂家を思い浮かべる様になった。

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