入寮
アイリスとCJはウィルミナル魔法魔術学校に到着し、まずは寮へ向かった。
「ここが寮なんだ!大きいねぇ!」
「そりゃそうだよ。数百人って生徒がいるんだから。ほら、部屋探そ?」
2人は建物に入り左手の食堂を横切って奥の階段を上る。
1年生の部屋は1階から3階だ。4階から6階は2年生、7階から9階は3年生、10階から12階が4年生、13階と14階が教職員の部屋となっている。
「あ、ここだ私の部屋…ってなんだ、アイリスと同じじゃん!」
「え?あ、ほんとだ!すごい偶然だね!なんだか嬉しいな。知り合いが1人もいないから、同室がCJなら安心だよ!これからよろしくね!」
「こっちこそ、アイリスで良かったよ。どんな人と同じ部屋になるか不安だったんだよね。よろしくね!」
部屋に入ると手前両端にベッドが2台、奥の窓際に机が2台置いてある。
「わぁ〜、けっこう綺麗だね。日当たりもいいし、ベッドもフカフカだよ!」
「アイリスはしゃぎすぎ。そんなに嬉しい?」
おもちゃを買ってもらった子供のようにはしゃぐアイリスを見てCJは笑みを零した。
「そうだ!これから街に買い物に行かない?親睦を深めるためにもさ!」
「でも私お金あんまり持ってない…。村からここまでけっこう遠くて、道中お金使うことが多くて……。」
「いいよいいよ、私が出すよ!せっかくこうして知り合えたんだし。ね!お願い!」
そこまで言うならと、アイリスはCJの言葉に甘えることにした。
2人はまず、明日からの学校生活の下見のため校舎を見て回ることにした。
校舎は寮とは比較にならないほどの大きさで、廊下はどこまでも続いているのではないかと思われるほど長く続いている。まるで迷路のようだ。
「CJ、絶対離れないでよ!?1回迷ったら出られなくなるよ私!!」
「え〜そんなに?じゃあしっかり後ろ着いてきてね?」
1年生の教室はカータル、イージス、ミマントの3つあり、2人の教室はカータルだ。
1クラス約100人と多いため、教室も非常に広い。
「ここが明日から私たちが魔法を勉強する教室なんだね!すっごい広いねぇ。先生の声聞こえるかな?」
「それは大丈夫だと思うよ?魔法で拡声するはずだから、1番後ろの席にいてもちゃんと聞こえるはず。」
「そうなんだ、すごいなぁ魔法って。そんなこともできるんだね。」
教室を確認した2人は出口に向かい歩き出す。
しかしとても広い建物のため、道に迷ってしまった。
「いやぁ〜ごめんね。これはアイリスのこと言えないな。私も方向音痴なのかも。」
「これだけ広いんだもん仕方ないよ。あ、ほらあそこに人いるから出口までの道聞いてみよ?」
アイリスは前方を歩いていた9歳くらいの金髪の少年に道を尋ねた。
「すみません、私たち出口を探してるんだけど知らない?」
「あぁ、それならここを戻って右に曲がって、突き当たりの階段を下りるとすぐだよ。」
「ありがとう、助かったよ!」
「いえいえ、じゃあね。」
アイリスとCJは少年と別れ、言われた通り後ろに振り返り進んだ。
「いやぁ、やっぱりこの学校はすごいね!あんなに小さい子も入学してるんだね。」
「あぁ、やっぱりアイリス知らなかったのか…。あの人、ここの校長先生だよ。」
「え……え、えっえいや、え!!??
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!
どうしよう、すっごいタメ口しちゃったよ!」
「まぁ、気にして無さそうだったし今度すれ違った時とかに謝るしかないね…。とりあえず、今は街に行こう!気分転換にもなるよ!?」
CJはトボトボと歩くアイリスの背中を押し街へ急いだ。




