永遠に
半年後、CJを覆っていた防壁の術式が解かれ王女は目を覚ました。
「CJ、分かる……?」
「アイリス……ここは…………地下、か。」
「うん。半年間眠ってたの、身体に異常は無い?」
「今のところは問題ない無いようだが……。」
虚ろな目で辺りを見回すと部屋の入口にはヴィクトリアの姿があった。
「ヴィクトリア様……。なぜ……なぜ殺さなかったのですか。」
「殺すのは本意ではなかった。助ける方法があるのならその手を取る。それだけのことだ。それと1つ悪い知らせだ。」
1呼吸の間を置きヴィクトリアは続けた。
「CJ・ウィルミナル。お前は次期国王となることが決まった。」
「……………………………………………………………………は?待ってください。こんな私が人の上に立っていいはずないでしょ!?なぜそのようなことになるんですか!」
「自覚はあったんだな。まぁ、あれだ。お前のしたことはお前だけの責任ではない。あの時、幼いお前ときちんと向き合わなかった私達大人の責任でもある。お前の気持ち、内面と向き合っていなかった。すまなかった。」
アイリスに抱えられたCJに対して、ヴィクトリアは深く頭を下げた。
「許してもらうつもりは無い。だが、これからは間違わないよう努めるつもりだ。」
「私も、本来のCJとちゃんと向き合って話がしたい。友達として。」
「アイリス……。でも、私は父上を殺した。他にも色々した。罪人よ。私を裁くのが貴方達の役目でしょ?」
「死ねば何をしても許される、なんてことはありません。」
声のする方に目線を移すとそこにはレイラが立っていた。その光景にCJは驚き声も出なかった。
レイラはCJの傍にしゃがみこみ、優しく抱擁した。
「ごめんなさい、CJ。貴方をずっと避け続けていたこと、本当にごめんなさい。貴方が怖くて怖くてどうすればいいか分からず、向き合うこともできず、ただ離れることしかできませんでした。本当に、本当に、ごめんなさい。」
「母……上…………。」
レイラは涙を拭い、CJの眼を真っ直ぐに見つめた。
「これからはきちんと貴方と向き合い、一緒に悩みましょう?」
CJは俯き、微笑んだ。
「でも、また私が欲望を抑えられなくなったら……。」
「大丈夫だよ、CJ。私ね、この半年で結構強くなったんだよ?CJなんて目じゃないくらいね!」
「は?アイリスが私より強いとか気に食わないんですけど。絶対追い越すから見てなさい!」
アイリスとCJ。彼女らがこれからも永遠に最高の友であらんことを。
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