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劣等魔剣士の成り上がり  作者: 劣等生の成り上がり
始まりの
20/22

第16話 Sランク魔導士、サルド・エレメンス

 ―リリスがフィルマーチに辿り着く30分前―


 これはすごい魔力だな。まだ表面には出ていないが、かなりの魔力が出ている。どこに向かっているんだ。


 「魔導書展開。」


 サルドの魔導書が展開される。パラパラとページが捲られていく。


 「これだな。魔力探知・未来予測。」


 魔導書が光り輝く。魔導書から文字が飛び出し、サルドの目の前に羅列される。


 「なるほど。フィルマーチか。しかし、俺はこいつに勝てるのか?」


 サルドが感じた魔力は自分を超えるほどであり、サルド自身、久々に恐怖を感じていた。


 「魔力再現・未来予測。」


 再び、サルドの前に文字が羅列される。さらに今度は映像まで映し出される。



 ―未来予測―

 「貴様がリリスか。」


 「ええそうよ?アナタ、強いわね。」


 「魔導書展開。魔力戦闘・厳戒態勢。」


 サルドの周りに文字列が展開される。


 「なにそれ、空間魔法・武器召喚。」


 リリスが異空間から鎌を取る。


 「切り刻まれなさい!」


 リリスが渾身の一撃をサルドに放つ。


 しかし、サルドの周りの文字列にリリスの鎌が当たった途端にリリスにダメージが入る。


 「ギャアァァア!?せ、聖属性のカウンターですって!?」


 「厳戒態勢とはそう言う魔法だ。相手の弱点属性で防御しているんだよ。」


 「でも、これならどうかしら?おいで可愛い子たち、淫魔召喚!」


 リリスの周りに無数の魔法陣が出現し、そこからサキュバスたちが産まれる。


 「さぁ行きなさい!デス・エンハンス。」


 サキュバス達が赤いオーラを放ち、サルドに向かっていく。


 「俺も黙って攻撃を受けるわけにはいかねぇな。」


 サルドがサキュバス達に手を突き出す。


 「魔法強化・ハイ・エンハンス、魔法強化・ボルケーノ!」

 

 サルドの手が灼熱に包まれ、サキュバスに魔法が襲いかかる。


 ドォバァアアァァァァンッッッッ!!


 空中で炎が舞い上がる。目に見えるサキュバスは大きく数を減らしたが、まだ多数残っている。


 「キュイイイイ!!」


 サキュバスが次々にサルドに攻撃し、カウンターを喰らっていく。


 「あら、あなたのそれ魔力に依存するのかしら?どんどん薄くなってるわね。」

 

 くそ、もうバレたのか。


 サルドは攻撃しながらの防御のために、厳戒態勢への魔力をかなり減らしていた。さらに攻撃受けるたびに薄くなってしまう。


 「さぁ、なら私がいくわぁ。デス・アブソーブ。」


 サキュバス達がリリスに吸収されていく。


 「デス・エンハンス。」


 ギュンッッ!!


 風をも切る速度でリリスがサルドに襲いかかる。サルドはあまりの速さに対応が遅れる。


 「くっ!!」


 カウンターが剥がれ、血が噴き上がる。


 「魔法再現・ヒール、魔法強化・ハイ・エンハンス。」


 瞬時に回復し、身体に強化を施す。


 「キャハハハハ!!!」


 リリスが鎌を振り回し、攻撃を仕掛ける。


 威力は下がるが、詠唱する暇がない!


 (魔法再現・ソーラーレーザー!)


 サルドの右手からレーザービームが放たれる。しかし、それも避けられてしまう。


 それから15分ほど攻防を繰り返した。


 「埒が開かないな。」


 いつまでも続きそうな攻防に一手を打つことに決めた。


 魔力も限られている。ここで決めなければ。


 「魔法再現・アブソリュートディフェンス。」


 リリスの攻撃が一切通らなくなる。


 「なんで、なんで攻撃が効かないのよぉぉぉ!!」


 ガンガンガン!!


 鎌で乱撃を繰り返す。


 「魔法生成・魔力全消費。」


 サルドの頭に魔法が浮かぶ。


 「終わりだ。ホーリーブラスター。」


 サルドの体が光に包まれ一気に放たれる。


 「ギィィイイアァアア!!」


 リリスの肌が焼け付く。


 「はぁはぁ。」


 魔力を全消費したことで地面に叩き落とされる。


 「勝てたのか?」


 ズシッッッッ。体に深く重みがかかる。


 「あぁ、痛かったわ。本当に許さない。許さないィィァァ!」


 リリスは左手がなくなっており、体もところどころ焼け、黒くなっている。


 「デバインド。」


 サルドの体が一切動かなくなる。


 「あなたの魂、頂くわねぇ。奪魂。」


 「あぁあがぁぁ..」


 サルドの目の前がだんだんと真っ暗になっていき、意識が途切れる。


 「ご馳走様。」


 リリスの艶かしい声だけが耳に鳴り響いた。



 ―現実―

 「ぐぁ!はぁはぁはぁはぁ。」


 現実で、サルドが目覚める。


 「死の体験というのは仮想であれキツいな。しかし、勝てないか。これは助けを呼ぶしかないだろうな。」


 ここでフィルマーチの奴らに警告を入れると怪しまれる。リリスは多分洗脳をかけるだろうから命の心配はとりあえずないだろう。奪魂だけが心配だな。


 「魔法再現・テレポート。」


 サルドの姿が一瞬にして消える。


 その後リリスはフィルマーチを制圧した。しかし、サルドという魔導士がいることを彼女はまだ知らない。

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