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劣等魔剣士の成り上がり  作者: 劣等生の成り上がり
始まりの
19/22

第15話 動き出す闇

かなり更新に間が空いてしまってすみません!

 次の日からもイナさんの教えを思い出しながら練習していた。


 「魔纏、付与魔法・光!」


 指を切って、傷口に集中させる。光が僕の指を包み込み、光が晴れると傷が治っている。


 おぉ、いい感じや。しかし、自分で感覚を掴んでとはいかない。


 「いい感じですね。」


 横から声がして振り向くと聖女様がいた。


 「イナからコツを聞いたみたいですね。どんどん学んでいってください。」


 「はい。頑張ります!」


 「今日は街を案内します。イナを連れて行きなさい。」


 「分かりました。」


 なんかイナさんとのデートが急に確定した。


 

 朝食の後イナさんが、やってきた。


 「準備ができましたら部屋に向かいますのでお待ちください。」


 そう言われて、僕は部屋で待つことにした。


 そういえば今のステータスはどうなっているのだろうか。    


 「ステータス」




         アグマ・ライオレット

年齢:10歳

職業:魔剣士

冒険者ランクD

所持金:127000G

Lv.21

状態:正常

HP:415/265(+150)

MP:232/232

ATK:231(+50)

MAT:208

DEF:214

MDF:245

INT:80

AGI:260

LUK:100


スキル

剣撃Lv.5、連撃Lv.4、縮地Lv.6

ディメンションLv.2

魔纏Lv.MAX、魔壁Lv.MAX、魔力操作Lv.4

付与魔法(火、水、風、光)Lv.5、暗視Lv.2

水魔法Lv.3、風魔法Lv.4、光魔法Lv.5、闇魔法Lv.1、神聖魔法Lv.0


耐性

毒耐性Lv.3、痛覚耐性Lv.2、火耐性Lv.1、

疲労耐性Lv.3、魔力耐性Lv.4、


固有スキル

ラストリベンジ(他人には表示されない)


特殊装備

ゴブリンの腕輪:ATK+50

真紅のネックレス:HP+150



 神聖魔法Lv.0?まだ未習得だが、可能性はあるってことなのか?難しいところだなぁ。レベル自体も敵を倒してないから上がってないんだよなぁ。


 「ぐぬぬぬぬ...」


 「そんなに難しそうな顔してどうしたんですか?」


 声のする方を見るとイナさんがいた。メイド服じゃない、可愛い服を着たイナさんだ。かわいい。


 「お待たせいたしました。メイド服以外を着るのは久しぶりなのですがどうですか?」


 「すごくお似合いです。てかかわいい。」

 

 「あぅ、ありがとうございます。」


 「そういえば、イナさんって何歳なんですか?」


 「えっと、今10歳とかだと思いますけど。」


 「え!?同い年!?」


 まさかの年齢が一緒だと言う事実に驚きを隠せない。だって明らか僕よりしっかりしてるんだもの。


 「え、アグマさんって10歳だったんですか!?」


 え、この感じで10歳なん?って顔されてる。絶対礼儀とかなってないやつだと思われてた。


 「同い年とは驚いたな。それなら敬語とかは堅苦しいからやめない?」


 正直同年代の友達が欲しかった。


 「そうですね、あ、そうね。まだ慣れてないから敬語が出てしまうかもしれないけど。」


 「じゃあ、改めてよろしくね!」


 「よ、よろしく。じゃあ、出かけよっか?」


 「うん!」


 こうして僕たちはアリエスの町に躍り出た。

 

 

 「こっちこっち!」


 彼女に連れられるがまま、いろんなとこに行った。


 

 最初は武器屋!


 「よぉ!俺は武器屋のダルフだ。聖属性の武器なら世界一だぜぇ。他の武器も世界一だけどな!はっはっは!!」


 すごい、ごっついおじさんだったなぁ。


 次に洋服屋!


 「うちは仕立て屋のヴェル。私の作る服は世界一よ?」


 「アグマ、この服似合いそうじゃない?」


 「イナもこんな服どう?」


 洋服屋では色々服を着合わせてみたりして楽しかった。結局2人とも服を1着ずつ買った。


 その後も、日が暮れるまで街を散策した。



 「ふぅー、今日は疲れたね。」


 片手に先ほど買ったクレープを持ちながらイナが言った。


 「でもイナのおかげで楽しかったよ。ありがと。」


 今日は本当に楽しかった。


 「そっか、、アグマが楽しんでくれたなら私も連れて行った甲斐があったよ!」


 イナのほっぺが薄くピンク色に染まる。


 「じゃあ帰ろっか。」


 「うん、そうだね。」


 そうして僕たちは城に戻った。



―魔王城―


 「レイティア、先程の町はどうなった?」


 「はい、とりあえずリリス達に向かわせて洗脳を開始しています。」


 「そうか。まだ私は完全ではない。それまではお前達にはしっかりと動いてもらう。」


 「ええ、仰せのままに。」


 バシュンッッ。 レイティアが一瞬にして姿を消す。


 「ふはは、私が完全に復活するまであと10年。楽しみだ。」


 低く重たい声が暗き城内を響き渡る。



 ―フィルマーチ―


 この町の空に多くの人影が現れる。


 「ここが私の奴隷となる町ねぇ!!ふっふふふ!!」


 多くの人影のボスである。リリスだ。


 「魔法士よ、うてぇぇ!!!」


 「「うぉおおおお!!!!!」」


 地上から数々の魔法が放たれる。


 「そんな貧弱な魔法が私に通るとでも?ブラックホール。」


 リリスが手を掲げ、黒い球体をだし、その中に全ての魔法が吸い込まれていく。


 「なんだと!?」


 「さぁ、可愛い我が子たちよ。洗脳しておしまい!」


 リリスが町に手を振り下ろすと共に、リリスの周りのサキュバス達が一気に襲いかかる。


 「やめてくれぇ!」


 「ぐぅあああぁぁああ!」


 サキュバスが尻尾の針を町の人に刺していく。すると、刺された人は先程までとは一変し、ぼーっと立ち尽くしている。


 しかし、


 「ハードブレイク!!」


 ドォオオオオン!!


 サキュバスに歯向かうものもいた。


 「ノール!そっちに2匹いったぞ!」


 「任せて、炎の円舞!」


 ノールと呼ばれる女性がサキュバスを葬り去る。


 「セレアは大丈夫!?」


 ノールが目線を向けた先にレイピアで舞い踊る女性がいた。


 「ノール!こっちは大丈夫!」


 「セレア危ない!!」


 セレアがよそ見をした途端にサキュバスが前から襲い掛かる。


 「心配いらないわ、スピアランス。」


 セレアが足に力を入れ、一閃。敵が真っ二つになってゆく。



 ―フィルマーチ上空―

 

 「ふぅーん、少々厄介な奴らがいるわね。私の戦力が減るのも嫌だし、片付けますか。」


 リリスがニヤリと笑みを浮かべる。


 「デス・アブソーブ」


 そう口にした途端、地上にいるサキュバス達がリリスに吸収されていく。


 「んぅーーん!これこれ!気持ちいいわねぇ。」


 「!!!?」


 地上で戦っていた彼らも上空の存在に気づく。


 「おいおいおい、なんだあの魔力量は、サルドさんくらいあるんじゃないのか!?」


 「こいつはまずいぞ、アレザはまだか。」


 「インフェルノ!!」


 ドオォォォン!!!


 エルガー達の背後から魔法が放たれ、リリスに直撃する。


 「すまない、遅くなった。」


 「「アレザ!」」


 皆が安堵する。


 「多分俺はやつに敵わないが、みんなで協力すれば倒せる。補助は任せてくれ。」


 「ありがたい。」


 エルガーが剣を構えると、セレアとノールも構える。


 「飛ばすぞ、フロート。」


 アレザの魔法により皆が浮かぶ。


 インフェルノの煙が晴れ、リリスが現れる。


 「痒い魔法ね。」


 「はぁあああ!!剣撃!」


 エルガーが先手を打つ。


 「武器召喚。おいで私の可愛い子♡」


 リリスが異空間から鎌を取り出す。


 キィィッッッッン!!


 「甘い攻撃ねぇ。ハァア!!」


 リリスが鎌を振る。闇魔法を付与しており、紫色のオーラが鎌を纏っている。


 「ぐぅ!!」


 エルガーが吹き飛ぶ。


 「行くよセレア!」


 セレアとノールが同時攻撃を仕掛ける。


 2人の隙のない攻撃に対してもリリスは易々と躱していく。


 「くっ、強い。」


 「これで全力?じゃあ1人頂くわね。」


 リリスの速度が急速に上がる。ノールの首元に鎌が迫る。


 「ノール!」


 「ホーリメント!」


 目の前が光に包まれる。


 「ぎゃあああぁあ!!」


 リリスが悲鳴をあげる。


 「アレザ、ありがと。」


 2人がさらに追い討ちをかける。


 「付与魔法・光。」


 2人の間に光属性がつき、リリスによりダメージを与える。


 「くそくそくそ!!」


 リリスが怒っているのが分かる。先程の魔法が効いたのか、2人の剣が擦りだす。


 ドォォンン!!


 2人の背後から、エルガーが飛んでくる。


 「2人とも避けろ!」


 セレアとノールが勢いよく、避ける。


 「固有スキル、ジス・ブレードエンド。」


 エルガーがリリスに一閃。次の瞬間、リリスの内部から斬撃波が何百回も放たれる。


 「あぁ..」


 リリスから弱々しい声がした後、地面に落ちる。


 「やったのか!?」


 エルガーが様子を見にくる。


 「心臓の音は聞こえない。死んでいるだろう。」


 「ねぇ。」


 セレアが不思議そうな顔をする。


 「どうして死体が消えないの?」


 「「!!!」」


 「みんな構えろ!これは幻術だ!」


 「シャイニング!!」


 アレザが魔法を使うと、空間が歪み出し、本当の世界が現れる。


 「あらら、バレっちゃったのね。」


 「ホーリメント!」


 パァァン!!


 リリスがホーリメントを指で弾く。


 「そんな攻撃効くわけないでしょ?4人ともいい強さだけど私には敵わないわねぇ。」


 「たわけ!!ジス・ブレードエンド!」


 エルガーが一閃するが、斬撃自体を叩き割る。


 「なんだと!?」


 「この攻撃は当たれば回避不可だけど、当たる前に壊すのは可能なのよね。ふふふ、カーンタン。」


 この時、アレザは勝ちを諦めており、別のことを考えていた。


 (今の魔力量では逃がせるのは2人だけか。逃すならセレアとノールだな。手の内が明かされていないのはデカい。)


 「さて、そろそろ終わりにするわ。デバインド。」


 「ぐぅ、身体が重い。動けない。」


 (まずい、バインドの強化版か、いや、でも動ける力を振り絞れ、動け!動け!)


 「スレイドワルツ!」


 リリスが言うのと同時にアレザも魔法を放つ。


 「テレポート!」


 セレアとノールが転移する。


 (くそ、意識があぁ....)


 「「リリス様。」」


 エルガーとアレザがリリスに膝をつく。


 「あなたでしょ?さっきのテレポートは2人をどこにやったの?」


 「悪魔の魔力が集まっていない場所にランダム転移させました。なので場所はわかりません。」


 「くそ!使えないわね!」


 ドゴッッ。 アレザの頭を蹴る。アレザは何も言わない。


 (この魔法士、頭がいいわね。私に洗脳されることを分かっていたみたいだし、何より普通の魔力と、悪魔の魔力の違いを知ってるなんて化け物だわ。)


 「さぁ、2人とも魔王城へ戻るわよ。」


 「フロート。」


 エルガーとアレザは洗脳されたまま、リリスと共に夜の闇へと消えていった。

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