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高額治療費

持ってきたポーション一本を残して、全て使い切り状態の確認をしっかりと行う。


乳房と大事な所は入念に!


ジュリアの脚を大きく開いて、大事な場所から双丘に至る景色を幸せに包まれながら楽しんでいると


「ねえ?シン何してるの?」

突然意識を取り戻したジュリアが声をかけてくる


脚を大の字に開いたまま上体を起こし此方を睨んでいる?

俺はすかさず「おはよう!」笑顔で応えるが


とんでもない速さで拳骨が飛んでくる

解せぬ??

頭を抑えながらベッドの上を転がる、戦士の拳骨は半端ない


「シン!いくら恋人同士でも寝てる所を襲うなんて酷いわよ!」

ジュリアはシーツで身体を隠しながら、頬を真っ赤に染めて抗議している


説明しようにも頭が痛くて言葉が出ずにベッドの上を転がっていると

「もう!そんなに強く叩いてないでしょ!」

ジュリアに抱き抱えられる


両手で掴んでいたシーツを離し、仰向けの膝枕状態だ、見事な双丘が目の前に。


ジュリアは俺の頭を撫ぜながら口付けしてくる

「もう!昨日会ったばっかりじゃないどうやって私の.....」ジュリアは辺りを見回して自分の部屋ではない事に気付く


「あれ?ここは....どこ..なの?」きょとんとした顔で俺に尋ねる


「治療院だよ、怪我をして意識を失ってたんだ」

「え?あ、それでお見舞いに来てくれたのね?」


「まあ、そんな所だな」

「ありがと」とても良い笑顔で口付けしてくる


不意に病室のドアが勢いよく開く

「ジュリア!」「きゃあ!」裸のジュリアは自分の胸を隠すために俺を胸に押し付ける

「天国だ」「もう!」

思わず漏れた俺の呟きに可愛く抗議している


「リーダー!本当に治ってるよ!ジュリア本当に治ってる!!」女の子のような幼い声が病室に響き渡る


「ちょっと!マーシャ!!服を着るからドアを閉めて!」ベッドの脇に置いてあった寝巻きのような服を、いそいそと着込んでいる


その様子をニマニマと見つめていると、ジュリアは

「もう!すけべ!」頬を染めて可愛く睨んでいる


ジュリアは寝巻きを着てドアを開き待たせている仲間を招き入れる。

ドアを開いた瞬間に沢山の人に、もみくちゃにされている。ジュリアに抱きついている全員が泣いていた


「ちょ、ちょっとみんな!大袈裟だよ」

「「「「ジュリア」」」


戸惑いながら照れた様子で抵抗せずに揉みくちゃにされている


神官のようなローブを纏った猫耳の女性

幼女のような姿の魔法使い?

ムキムキの髭もじゃの小さなおっさん、ドワーフか?


その後ろからグレインが瞳に涙を一杯ためながら

「本当に良かった、シンありがとう!」

俺に近寄り両手で手を握り頭を下げる


その様子に皆んな気が付いたように

「ありがとう」と一斉に頭を下げてくる


「いや、逆に遅くなってすまない」

幼女魔法使いが

「ううん!あんなに酷かったのに元通りじゃん!ほんとに感謝」


それを聞いたジュリアは戸惑った様子で

「何言ってるのよマーシャ?気を失ってただけでしょ?あっ」話しながらまだ完全では無いのかよろめいていた、すぐに腕を取りベッドへと移動させる


ポーチから最後のS特級ハイポーションを取り出してジュリアに手渡す

「ポーション飲んだら楽になるはず」

「いつものポーションと色が違うわね?」

蓋を開け中身の色を確かめながら飲んでいる


「何これ?美味しい♩」

「S特H Pだ」


「「「「S特HP???」」」」さっき説明したグレイン以外が何のことか解らない顔で此方を見てくる

「うん?S特級ハイポーションだ」


「ブブォッ!」ジュリアが飲んでいたポーションを噴き出す

「おいおい!最後の一本だからきちんと飲んでくれよ?」

「けほっけほっ、ちょちょっと!シンあなた」

「先に全部飲んでからだ!説明は後で」

ジュリアに告げると、納得いかない顔をしながらもポーションを飲み干す


他のメンバーは猫耳神官を見つめていた

「鑑定しましたが正しくS特級ハイポーションです、信じられないですが」


マーシャが

「ちょっとあんた、こんな国宝物のポーションをどこから持って来たの?」

ジュリアが飲み干した空瓶を指差して問い掛けてくる

「うん?そりゃ秘密だ」


ポーションを飲み干したジュリアの身体がほんのりと光り顔色も健康そのものに変わっていく


「わたしはどんな怪我をして!あなたはどんな治療をしたのか教えて頂戴!」ポーションを飲み干し、一息ついたジュリアは俺に問いかけてくる


「怪我についてはメンバーに聞いた方が良いだろう?」俺はグレインの方を向き尋ねる


猫耳神官が前に出てきて

「長くなるけど良いわね?」

「教えて」


「わかったわ、貴女はダンジョンの簡単なトラップにかかったのよ。普段なら絶対に掛からないような爆発の罠で、左肩から先と左脚を失い身体の殆どに酷い火傷を負い髪の毛は無くなり目や鼻は潰れ頬は裂け歯が見えていたわ、誰もが皆もうダメだと諦めたのよ。グレインだけが諦めずに貴女を抱えて治療院まで連れて来たの、でも後数日の命だと診断されたわ。わたしのヒールなんてなんの役にも立たなかったわ。」


猫耳神官は話しながら涙を流していた


「ところが、今さっきグレインが私達のところに走ってきて、ジュリアが助かったって泣きながらはしゃいでいたのよ。正直グレインがおかしくなったのかと疑ったわ。」「おい!」


「そう、皆んな心配かけてごめんなさい」

ジュリアはPTメンバーに頭を下げている


「沢山反省してね?で、病室にたどり着いたら、何故かあんなに酷い怪我だった貴女は元通りなの。わたしのヒールで治せない怪我をどうやってポーションで治したのか不思議だったけど、S特級ハイポーションなんて鑑定したけど信じられないわ。」


メンバーの説明が終わりジュリアは俺の方を向き

「あなたは、わたしにどんな治療をしてくれたの?」真剣な眼差しで俺を見つめながら問いかけてくる


俺は全てを話していいのか少し考える。ジュリアに話すのは構わないが他のメンバーは全く初めて会う奴ばかりだ


俺が戸惑っているとグレインが

「ジュリアの治療費はうちのPTで払うから使ったポーションの内訳などを詳しく教えてくれないか?」考えてもみなかったが怪我したメンバーは他のメンバーが助けるのか、俺は別にお金なんか欲しくは無いんだが?


いまいち信用出来ずにどうやって説明しようかと悩んでいるとジュリアが

「シン、この人達は安心して。私の家族みたいな人達なの絶対に秘密は守るわ!ねえ?グレイン」


「ああ!秘密は絶対に守る!マーシャお前契約の魔法使えたよな?情報を漏らさない契約を掛けてくれ!」


グレインは幼女に魔法を掛けろと迫っている。まぁそこまで秘密にしなくても良いんだが


「分った少し待ってくれ使ったポーションを調べてみる」俺は賢者の書を開き、さて?本に話しかけないでどうやって聞こうかと考えるすると


【口に出さなくても思っただけで伝わるから大丈夫】


【ポーションの内訳

部位欠損ポーション2本

S特級ハイポーション17本

S特級ハイ解毒ポーション12本

S特級筋力ポーション8本

S特級回避ポーション6本

S特級.

S特級..

S特級...

特級ハイポーション32本

特級.

特級..

特級...

特級....

ハイポーション56本

ポーション80本

以上計319本

相場価格金貨7万枚】

.....えーっとどうしよう


「幾らぐらい使ったの?きちんと教えてね?」

「いや、お金がほしくて治療した訳じゃないからさ?」


「いや!それじゃぁダメだ!!お金は俺達のプライドにかけて必ず払う!幾らだろうと誤魔化さずに教えてくれ!」熱い..グレインが何故か熱い


「分った、だがな?払えなくても俺は何とも思わない事だけ頭に置いていてくれ?」俺は皆んなを見ながらそう告げるとジュリアが


「そんなの、私が嫌なの!好きな人とは対等でいたいもの。負い目を感じながら付き合いたくは無いの!お願い嘘を絶対につかないでね」

ジュリアの真っ直ぐな瞳に俺は誤魔化すのを諦めて正直に使ったポーションを空瓶を並べながら話す





......



「以上。全てで319本のポーションを使った。ちなみに相場価格は...........金貨7万枚だ」


「S特級ハイポーションだけじゃなくて部位欠損ポーションだと......通りで無くなった手足が元に戻っている訳だ」ブツブツと呟くグレイン


「7万枚って....」

グレインは遠くを見つめながら7万まい?と呟いている


他のメンバーは猫耳神官の方を見つめ

「ライカ!今の話は本当なの?」幼女が問う

「金貨7万枚なんて金どこにあるんじゃ?」

「部位欠損ポーションが売りに出たのが15年ほど前でその時は一本金貨4万枚の値段がついたのでぼったくってる訳では無いわ!むしろ破格の値段よ....払えないけど」


確か金貨一枚で円に直すと4万円くらいだったな?

えーっと七万枚だと幾らだ?

10枚で40万

100枚で400万

1000枚で4000万

10000枚で4億?×7?28億??

そんな計算を頭の中でしていると


どこか焦点の合ってない目をしたグレインが

「皆んな!悪いが2000年ほど奴隷として働いてくれ!この借金は皆んなで返せば怖くない!」

やばい!おかしくなってる!!!


「だっ!だから!金は良いって言ってるじゃないか!」

俺が告げると俯いたままのジュリアが


「でも、私のせいであなたの研究は全て消えたのよ?せめてお金だけでも受け取ってくれなきゃ」

泣きながら俺を見つめ呟く


「もし、俺が同じ状況ならジュリアはどうする?」

「全てを捨てても助けるわ!」

力強くジュリアは答える


「今回はたまたま俺の番だっただけだよ。次は助けてもらうから俺も遠慮はしないしジュリアも遠慮するな」俺の言葉に


「ありがとう」泣きながら抱きついてくる

まあ、その辺に生えてる雑草を暇つぶしにいじってただけなのに28億とか取れないよな


その後治療院の人間がやってきてもう一悶着ありギルマスが再び登場して二悶着

全てを曖昧に答え煙に巻き店へと帰ってきたのは翌朝だった。もちろんジュリアも一緒だ





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