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1.5話

「………はぁっ…………はぁっ………」


止めていた息を吐き出して、荒くなった呼吸を落ち着かせる。

しばらくすると、血がのぼっていた頭の中に徐々に冷静さが戻ってきた。


大きく深呼吸をして、ゆっくりと状況を把握してみる。


私の右手には英和辞書。


ジニーアス。

誰でも知ってる有名シリーズの辞書だけど、その大きさは月刊発行の漫画雑誌くらいはある。


そして、ベッドの上には仰向けに倒れている男の子。


笹原 悠人くん。

とってもよく知っている私の幼馴染みだけど、その頭の上には大きなタンコブがひとつ。


えーとっ

…なんとなく理解できたかも知れない。


急にずっしりとした重みを腕に感じて、辞書を置く。

…恥ずかしさと怒りに任せて思わず手に取ったけど……こ、こんなに重かったんだ…。


…大の字に倒れて動かない悠人くんの身体をユサユサと揺すってみる。


「……うぅ…お、起きない…」


一応、ほっぺをツンツンって突っついてみたり、鼻を摘まんでみたりもしたんだけど……まったく反応無し。…目も白目だし。


…なんだかちょっとやり過ぎちゃったかなって気持ちになる。

で、でもでもっ…やっぱり悠人くんが悪いんだからっ…!…夜中まで勉強してたなんて嘘ついて、あ…あんな…エッチなの……。



うぅ…。

せっかく、久しぶりに会えたのに…

悠人くんのバカっ…。



ピクピクしてる悠人くんを見つめながら、私は深くため息をついた。


たまにヒロインちゃん視点な感じです。

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