表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
増幅使いの這い上がり  作者: aaa168(スリーエー)
『灰色の少女』編
91/127

始まり

短め。またもう一話今日中に投稿します。

「……もう、これだけ経ってたんだな」



あれから、どれ程経っただろう。


そう思って腕時計に目をやれば、過ぎ去った時間の長さに驚く。


ざっと一ヶ月程か。……大分この土地にも、慣れてきたかもしれない。




「……っと、もうこんな時間だ」




俺達は、今『ダンジョン』の中にいる。


まあダンジョンってのは俺が勝手に名付けただけだけだ。


たしか、それにはじめて遭遇したのは、2週間前ぐらいだったか。




……俺達がひたすら進んでいると、違和感のある大きな穴があった。


まるで俺達を誘うように中は淡く光っており、奥は全く見えない。



「――――!」



俺達がそこに近付こうとした時、急に穴から機械ではない、黒い鹿のような化け物が出てくる。


それは俺達に気付く事なく、灰色の世界へ消えていった。


淡く光る穴、中から出てきた機械ではない化け物。俺の頭の中で、その名前が浮かんだのだ。



中の魔物は最早俺達の敵ではなく、最奥までは直ぐに辿り着いて……俺達の寝床になった。


そこまで深くなかったし、中の魔物は機械の化け物の劣化したようなものだったから。


擬態の機械が出て来たあの時……『エリア』が変わった時から、ちょくちょくこんな『ダンジョン』が現れている。


ここは今まで機械が入って来ていない為、良い寝床が出来て大助かりだ。


外の寒風を避けられるし、安全だしで完璧である。


そりゃ……欲を言えば暖かい布団がいいけどさ。



こうやって安全に寝る事が出来るというだけで、旅の進み具合はかなり向上した。


今まで交代交代で寝ていたのが、もう同時に寝られるからな。




「……へへ、藍君……」



横を見れば、寝言を言う樹。


今日もゆっくり寝れて良かった。


俺は寝床から起き上がり、背伸びをする。



「さて、朝のトレーニングからだな」



今日も、頑張って生き抜こうか。

続きが見たい!と思ってくださった方は、評価ブクマ宜しくお願いします。


応援頂けると凄く喜びます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ