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増幅使いの這い上がり  作者: aaa168(スリーエー)
日常から、異世界
7/127

魔法

ブックマークありがとう、ありがとう…

これがあるだけで書ける気がします。

更新遅れてすいませんでした……



俺は、スペックの低さにがっかりする暇もあらず、クラスメイト全員で、次の座学を行う場所へと移動していた。



「ここがこれから座学を学ぶ場所だ。覚えたな?それじゃ頑張れよー」



そう言い、アルゴンさんは何処かへ言った。


アルゴンさんは俺たちに気軽に接してくれ、とても話しやすいいい人である。騎士の人望も中々ありそうだ。


そんなことを考えていると、アルゴンさんと入れ違いで、青色の髪をした女性が入ってきた。ほんとファンタジーだな……




「こんにちは!これから魔法について教えることになった、マールと申します!よろしくね!」




よろしくおねがいします、と俺達も返す。



「おー!異世界の人達は礼儀が良いんだね!よろしいよろしい」



見た目では想像できない元気っぷり……



「とりあえず、紹介終わり!皆は魔法について全く知らないって聞いたから、一から説明していくよ!」



マールさんの言ったことをまとめるとこうだ。


魔法とは、この世界ではごく一般的に認識されているもの。


魔法は、体内の魔力を変換し、発生させるものである。


変換する方法として、言葉による詠唱や魔方陣に魔力を与える方法の他、イメージや念ずるだけで発動する方法もあるが、簡単なもののみ。


魔法は、基本的に詠唱を使うことになる。


魔法適正が高いと、詠唱を短縮して発動することができる。また魔法の効果も上がる。


属性魔法適正が高いと、その属性の魔法を使えるのに加えて、詠唱を短縮できたり、効果も上がる。


魔法はイメージも大事で、イメージによって威力や大きさ、方向も決まる。


固有能力の魔法は、詠唱を行うものが多いが、無詠唱で発動できるものもある。それに関してはやってみないと分からないらしい。



「さて、話ばっかだと退屈だし、魔力を見せようか!」



そういうと、マールさんの手に白く光るもやもやとしたものが現れた。



「これが『魔力』。そのまま出しても意味ないけどね。こんなのが私たちの体に入ってるの」



あ、もやもやが消えた。



「それで…これが変換した姿!」



そういったマールさんの手には、小さな火の玉が燃えていた。熱くないのか…?


初めて見る魔法に、小さく歓声が上がる。



「皆もすぐ出来るようになるよ!あ、火の適正ないと駄目だけど」





……。



まあ、しょうがないか。


魔力ぐらいは出せないとな。



「とりあえず、皆体内にある魔力を少しだけだしてみようか!イメージだよイメージ!」





い、イメージといってもな……さっきの白いのを出す感じでいいのか?



「おおー、早いね君!」



隼人の手には、さっきのマールさんと同じようなもやもやとしたものが浮かんでいる。


周りもそれを見て、続々と成功しているようだ。



さすがに焦るんだけど…イメージイメージ!




……でない……




「多分魔法適正が高い人程出やすいと思うよ!今出なくても心配しないで!」




俺以外にも、出てないやつらがいるみたいだ。




「出た人はそんな感じで、イメージが大事だからね!次は属性魔法だけど…みんな適正高いって聞いたから楽勝だよ!」




グッとポーズをとるマールさん。俺、適正すらないんですけど……




「さっきとほぼ一緒なんだけど、今度は詠唱してみようか!火属性魔法ならそうだな…我に火を灯せ!」




そういったマールさんの手には、また小さな火の玉が灯っていた。




「こんな感じで、簡単な魔法ならイメージと照らし合わせた詠唱をするといいよ!はい初めー!」




クラスメイトは、一斉に詠唱を行っていく。詠唱は少し恥ずかしいが、実際に魔法が出るのなら話は違ってくる。正直うらやましい……



「今回は、魔法適正に加えて属性魔法適正があるから、出しやすいと思うよ!…うん、殆ど出来てるみたいだね!」



マールさんが言うとおり、さっきとは段違いで、それぞれが火の玉土の塊、風の球体のようなものを出している。


みんな歓声を上げて、とても楽しそう!……うん。


ってあれ?俺以外全員できてるんじゃあ……




「よし、それじゃ今日はこれで終わりにしよう!みんなお疲れ様ー!」




そういうと、クラスメイトは一斉にばらけて、グループごとに先ほどの魔法の話をしているようだ。






……うん、前途多難過ぎない?




―――――――――



マールさんが出て行った後、またアルゴンさんが入ってきた。



「座学お疲れさま!もう昼過ぎといった所だし、腹も減ってきただろう。これから食堂に案内する。ついてこい。」



ぞろぞろと皆がついていく。先頭集団が隼人グループってのはもうなんかお決まりだな。


そういや腹減ったなー、ちなみに朝ご飯は、いつのまにか部屋に置いてあったサンドイッチ?だ。美味しかった。


異世界といっても、案外味は悪くないようで。

これからいつ帰れるかも知れない世界の食事が悪かったら、絶望してたところだな。



―――――――――――――――――――――――――――



「ここが食堂だ。これから三食ともここで取ることとなる。我々騎士団も使用しているが…味は保障しよう。適当に座ってくれ。」



かなり大きい建物で、木のイスに木の机が大量にある。THE食堂って感じだ。

机の上には、作りたてであろう料理が置いてある。



「よし!それじゃまた後でな!ちゃんと食っとけよ!」



アルゴンさんは全員が座るのを確認すると、そう言って食堂から出て行った。


さて、いただきますか。あ、俺の席は当然端っこだ。皆魔法の事について楽しそうに話している。


俺も出したいなあ……魔法。




――――――



料理の内容は、大きめのパンとトマト?のようなもので煮込んだ鶏肉?のようなものだ。


美味しかったです。


全員が食べてから少し経った後、アルゴンさんが入ってくる。この人も忙しそうだな。



「食べ終わったようだな。午後からは、訓練所にて行う。それではついてきてくれ」



アルゴンさんはそう言い、全員が集まるのを確認した後、俺達を引き連れて訓練所へと向かった。


周りから見ると、なんか親鳥がひな鳥を引き連れてるみたいなんだろうな……

俺達は子供だ。雰囲気的にも、体の大きさ的にも。


そんなことを考えていると、もう着いたようである。





「さて、今日はお前達の武器を選んでもらう!」





アルゴンさんの武器、という言葉に少しざわつくクラスメイト達。



「まあ今日は選んでもらうだけだ。実戦はまだまだ先だが、気を引き締めておいてくれよ?」



アルゴンさんがそう言うと、クラスメイトは静かになった。


隼人のカリスマも凄いが、この人も中々のものだ。伊達に副隊長ではない。




「この世界では、男が前衛、女が後衛ってのが多い。当然違うやつもいるがな」




「単純に身体能力が高い者や、チームの盾となりたい者、固有能力で身体強化を得ている者は前衛、固有能力で魔法強化や、固有の魔法を得ている場合は、後衛に入って欲しい。まあ各自で決めてくれ」




んー、俺の場合だと完全に後衛だ、支援だし。前の世界では一応護衛術を身に付けていたが、身体能力が高いとも思っていない。ただ魔法が使えないんだよなー…



「まあ各自の希望を優先してくれ。それで武器なんだが、その前に少し説明をしておく」



アルゴンさんの説明によるとこうだ。


人は、無意識化で身体に魔力を纏わせており、身体を強化している。


近接武器を扱う場合、身体能力が大きく関わってくる。


そのために、魔力をより纏わせる、ということにより、身体がより強化され、武器が扱いやすくなったり、威力も上がるようになる。


当然、魔力量が多いとそれだけ纏える量を増やせる。





ただ、そんな簡単なものでもなく、鍛錬を通し時間を掛けて少しずつ纏えるようになるらしい。

またこれにも適正があり、ないと魔力を放出しているだけになってしまう。



「まあ何が言いたいかというと、前衛が良くても、前衛は止めておいたほうが良いって場合もあるんだ。一応覚えておいてくれ」



うん、魔力量が少ない俺にとっては論外だな……





「それじゃ、前衛希望の者は俺についてこい。後衛希望の者は残っておいてくれ。」





アルゴンさんがそういうと、男子の大半はアルゴンさんについていく。女子もちらほらといるみたいだな。


残った後衛組は……知ってるのは樹と雫ぐらいかな。


アルゴンさん率いる前衛組が出て行った後、先ほどの座学のマールさんが入ってきた。




「どうもー!さっきぶりだね!武器選びだったっけ?あんま話すことないんだけどね…基本的には杖だし。あとはオーブとか他はあと…うん!まあこういうのは、自分がこれ!ってやつにするといいよ!」




確かに魔法は大体杖のイメージがある。それにしても説明適当だな……




「勇者様には国の魔法武器庫から、なんでも好きなやつを持っていってもらうよー!いっぱいあるからね!私も入るの久しぶりだなあ…全員着いてくるのだ!」




そうして、俺達はやけにテンションが高いマールさんと魔法武器庫へ向かうのだった。





なっかなか進まない。


さくっと飛ばした方がいいのかと思うけど、じっくりやったほうがいいよなあー……

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