表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/127

強襲

遅くなって本当に、申し訳ないです……


ブックマークありがとうございます!

「樹、時間かけてごめんな。けど魔力を纏わずにやれるなら大分楽そうだ」



「……」



俺がそう言うと、樹は木に隠れていたようで、そこから出てきて俺を回復してくれる。


回復魔法は不思議なもので、緑色の光に当たれば傷が一瞬で治っていく。


「ありがとう、樹は凄いな」


素直な感想を、樹に言う。


「……っ」


はは、照れてるのか?顔背けちゃったよ。


「よし、このままどんどん進もうか」


「……」


頷く樹。まだまだ道は続いていく。



――――――――――――――


あれから、大分経った頃。


ゴブリンはあれから出ることはなく、順調に進んでいる。


まもなくして光が少し、向こうから射しているのが見えた。


「お、樹。あれもうゴールじゃないか?」


「……!」


樹も嬉しそうだ。まあやっとこの森から抜けれるんだしな。


ゴブリンはあれから全く出ず、出てくる気配もない。



……俺達は完全に油断していた。


物音。同時にこの時を待っていたかのように、『そいつら』は現れる。


先ほどとは違う、石の剣を持ったゴブリンや石槍、石斧を持ったゴブリンが六匹。


俺達を囲むように、俺達を狩りに来たかのように、向かって来ていた。


「くっ……樹!備えてくれ!」


もしものときには魔法を使ってくれという意味でもあり、かなり厳しい状況だ。


頷く樹を確認してから、俺は魔力を放出していく。


くそっ、もっと早く気付いていれば。



……『油断大敵』、本当にその通りだ。


「纒」


唱えると同時、魔力が俺を包み込む。


以前より力が溢れてくる感じが大きい、これは成長したってことか?


……っと、そんなの考えてる場合じゃないな。


俺は背中のスタッフを手に取り、一番最初に目についた石斧のゴブリンへ一瞬で近付く。


そのまま近付いた勢いを乗せて、スタッフをゴブリンに叩き込んだ。


醜い声を上げて倒れるゴブリン。死の感覚を確かめながら『次』を探した。


石の剣をこちらへ振ってくるゴブリンが居たため、それを横に抜けて後頭部に一振り。


俺を脅威と感じたか、ゴブリンは俺に集中して狙ってきた。樹の方に向かわれたら駄目だから調度良いだろう。


間髪入れず、石槍のゴブリン二匹が槍先をこちらへ向けて突進してきたため、一匹はスタッフで槍を掬い上げ撥ね飛ばす。


二匹目は槍先を避けてから、撥ね飛ばしたゴブリンにそのまま誘導し、相討ちさせる。


何が起こったか分かってない石槍のゴブリンに、スタッフを叩き込んだ。


残り、二。


石の剣を持ったゴブリンが二体。


剣を構えてはいるもの、こちらへ向かってこない。


……何だ?まあいい、早く終わらせ――


そう思考し、向かっていこうとした時だった。



視界の端から『火の玉』が飛んでくるのが見える。


完全な、不意討ち。



――避けるか?……いや、強引に避けて体勢を崩せば、あいつらの格好の的だ。



――わざと当たるか?……いや、当たれば体勢を崩すどころか吹っ飛ぶ可能性もある。




……駄目だ。




俺が思考する間に、容赦なく火の玉は――



「っ!」




――当たらなかった。


なぜなら……目の前に白く光る、大きな盾が在ったから。


盾は半透明な白色で逆三角、幻想的な光を放っている。こんな時じゃなかったら、見惚れていた所だ。


この見るからに、『聖』魔法的な何かは……


「樹、ありがとう!助かった!」


礼を言って、予想外だったであろうゴブリン達に向かって突進する。


一瞬のゴブリンの硬直の隙に、一匹目の脳天を叩いた後、反応しようとする二匹目も同様に叩く。


そして『七匹目』を見据えた。


その魔法を使ったゴブリンは、奥地へ逃げようとしている。


逃すとまた隠れて魔法を使ってくるかもしれない、そう考え強化された足で一瞬で近付く。


気付いているか、気付いてないかは知らないが後頭部をスタッフで叩く。


ゴブリンが倒れたのを確かめた後、その姿を見る。


見れば格好が他のゴブリンと違い装飾が施された服を着ていた。奪った人間のものだろうか、サイズ感はまったく違う。


そして握っている杖。これもこんなゴブリンが作れると考えられない、普通の人間が使うような杖だった。


そんな落ちている杖を手に取り、考える。



……戦利品として、貰っておくか。元々使っていた人には悪いが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ