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初戦闘

ギルドを出て、コルナダの方面へ。


ここは商業区であったため、途中に体力、魔力回復薬が並べてあったので買った。


こうして見ると本当にファンタジー。体力回復薬は赤色の、魔力は青色の液体が小瓶に入っている。


飲んだら傷が治るんだろうか?すごいな。


値段はどちらも五千アゼル。結構するが二つずつ買いました。緊急時に備えるのは大事だよな。


武器や防具を並べてあるのを見たりしながら、歩いていく。


「樹、防具とか欲しいか?要るなら見ていくぞ」


「……」


頭を横に振る樹。まあ要らないか。俺もまだいいや。


そのまま進むと、外壁と共に門がある場所につく。門番もちゃんといた。


やっぱり壁があるってことは、外は危険なんだな。


俺達は門を通り、真っ直ぐ進む。


……今度は呼び止められることなく、門を通過。


これが、初めての『外』の世界だ。


その風景は、遠くまで草原が広がっている、緑一色の風景。


少し下り坂な道を、草を踏みながら進んでいく。


何にも出会うこともなく進んでいたが……


しばらく歩いていくと、鉄板のエンカウントがあった。


「おいおいこれって……」


ぽよんぽよんとはねる、『スライム』のようなもの。


俺がそれを見つけると同時に、跳ねながら近付いてくるスライム。


そのまま俺にタックルをしかけてくる。


「っうお」


間一髪で避けることには成功したが、その反動で姿勢を崩してしまい、膝をついてしまう。


そんな俺に対し、もう一度近付いてくるスライム。


……しょうがない、魔力はあんまり使いたくなかったんだが。


「ファイアーボール!」


即座にライターを着火し、火のボールを作った後、それを投げつけるイメージでスライムにぶつける。


「……ふう」


スライムは溶けて無くなり、残骸一つ残さなかった。


「危なかったな、樹大丈夫か?」


ちょっとエグい光景になってしまったので、後ろの樹に声をかける。


「……」


ちょっとキツそうな表情だな。まあしょうがない、こんなの初めてだし。


それにしても、あっさり初戦闘が始まり終わった。


「樹、やっていけそうか?」


「……」


頬を両手で控えめに叩いた後、うんうんと頷く樹。


「はは、そっか。んじゃ行こう」


進んでいくと共に、草原の向こうに大きな森が見えてくる。


この森は『スロベー森林』といい、街の人によれば、この森を抜けてさらに真っ直ぐ進めば、コルナダに着くらしい。


見るからに何か出そうだが、王都に近いとあってほぼ、弱い生物しかいないという。


それでも稀に強い生物が生まれたり、魔物が潜んでいたりもする時はあるようで、その時はランクの高い冒険者や騎士団等が討伐するようだ。


そんなことを考えていると、森の一歩前に着く。


「樹、大丈夫か?行くぞ」


「……」


真剣な顔で頷く樹を確認してから、森の中へ足を踏み出した。

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