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増幅使いの這い上がり  作者: aaa168(スリーエー)
日常から、異世界
14/127

逃避

クラスメイト達は、部屋へと戻っていった。


「はは、なんでこうなったんだろうな……」


誰もいない中、俺は一人で呟く。


「何が固有能力だ……何が勇者様だよ」


ひょっとしたら、俺はこのゲームのような世界で、勝手に何とかなると思っていたのかもしれない。


「はは……俺、どうなっちまうんだか」


―――――――――


部屋へと戻り、ベッドに倒れる。


この状態で寝れるわけもなく。しかし、早くこの現実から逃避をしたいわけで。


その中、ある考えを思い付いた。


「はは、魔力を放出するのだけはうまくなったな。」


俺の手から、魔力がどんどん出ていく。


「魔力少ないって便利だな」


まもなく俺は激痛に襲われ、気を失った。


―――――――――――


目が覚めると、外は大分明るくなっていた。


昼から今までずっと気を失っていたらしい。


それにしても腹へったな……食堂行くか。


――――――――――――


食堂で俺を出迎えたのは、クラスメイト達の視線だった。


軽蔑、同情、嘲笑。


どれもが、忘れようとした現実に引き戻してくれる。


食欲は消え去り、吐き気が俺を襲う。


俺、こんな脆かったかね……



部屋へ帰り嘔吐。ただでさえ空の胃が、もっと空

になってしまった。


これからのことは、考えたくない。


魔力を放出していく。


またしても、俺は現実から逃げるのだった。


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