練習
すいません遅くなりました。
そして……見てくださってるみなさんありがとうございます!なんか2千こえてるし……
部屋に着いた。
さて、やりますか。魔力の変形だが……想像しやすいものがよさそうだ。
この前は適当にやってたが、今回は形を決めてやってみよう。
最初は……四角だ。頭の中でイメージして、魔力を放出していく。
四角い箱に水をつめていくイメージ。
どうだ?
……うん、やっぱりまだまだ出来ないな。
一時間ぐらい経った頃。魔力も尽きてきたが、少しだけ分かったような気がする。
さて、素振りといきたいが……
今はまだ騎士団の方にはクラスメイトは行ってないはずだし、アルゴンさんがいたらちょっと頼んでみようか。
相棒のスタッフも持って、いざ訓練所!
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アルゴンさんは、いたにはいたが訓練中でした。騎士団員と手合わせ?している。
さすがに声はかけられないな。すごい気迫だ……
気のせいか、ちらほら筋トレのようなものを行っている人がいる。
……あの腕立てのやり方はあんまり筋肉つかないんだよな……腰が反ってしまっている。あああの人もスクワットはちゃんと腰を落とさないと……あー気になる!
「あの……ちょっといいですか?」
とりあえず腕立てしていた団員さんに声をかける。
「ふっ……ふっ……おお、勇者様ではないですか。何でしょうか?」
「その、訓練?なんですけど、えっと……こうしたら効率もいいし筋肉がつきますよ」
腕立てを実際にやって見せました。我ながら完璧なやり方だと思っている。
「な、なるほど……こ、こうかな?」
「えっと、そうですね、体は一直線のイメージで。あと腰をもう少し上げて、そうです!」
「おお、さっきより負担がかかっている気がするな……ありがとう。ふっ……ふっ……ふっ……」
熱中し始めた団員Aさんを尻目に、今度はスクワットをしている団員さんに声をかける。
その次はあのエアー懸垂をしている人だ。次はあのストレッチをしている人にも……
あれ?俺なんでここに……
「君!さっきから見てたよ。あちこちに教えて貰って悪いな!」
自分がなぜここに居るのか真剣に考え始めてきた時、アルゴンさんが声をかけてきた。
「はは、いえいえ!どうしてもむずむずしちゃって」
「大変ありがたい……それでここへ来たのは用事でもあったのだろう。なんだ?」
「ああ、それなんですが、素振りを教えて欲しいんです。これを十分武器として扱えるぐらいには鍛えておきたくて」
そういい、スタッフに視線をやる。
「ふむ・・・また珍しいものを武器にしたな。いいだろう!魔物が近くに来た時には、杖も近接武器として扱うことがある。後衛にもいずれ教えようと思っていたことだ。」
「ありがとうございます!それじゃ……」
「うむ、いつもの素振りの型を見せてくれ。」
いつものように、素振りをしていく。
アルゴンさんは、ものすごく的確で、分かりやすく改善点を教えてくれた。
……おお、なんか形になっている気がするぞ。
「ありがとうございました!それじゃ……忙しいところすいませんでした。」
「ははは、お礼を言うのはこっちの方さ。また何かあったら声を掛けてくれ。色々大変だろうが、頑張れよ!」
アルゴンさんからのありがたい言葉を聞いてから、訓練場を離れた。
うん……来てよかった。
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もう一度部屋へ。魔力も回復したし、やりますか。
さて、魔力の変形だが、一番近いと思ったのがホログラムのように構成していくイメージだ。
集中集中……。よし、イメージは四角。上から精巧に。焦るんじゃない、ゆっくりと。
時間はまだまだかける。ゆっくりゆっくり、魔力を放出しては、形作っていく。
……どうだ?
手の上には、もやもやとしたものではなく、はっきりとした白の四角いものが出来ている。
「やっ……っぐああああああああああ」
俺は体中に激痛が走るのを感じ、完成した魔力の塊が無くなっていくのを目にしながら、意識を失った。