第1錬金 私!生まれ変わっちゃいました!
走り気味で書いてます!
幼少期はほとんど飛ばすことになりますので、そんな物と思っておいてください。
「ここは……?」
「気がついたようだね?小日向芽衣里さん」
「あなたは……?」
「私は君たちが言う神に当たる者。名前はない」
いつの間にか意識を失い気がつけば目の前には金髪の男性が一人、浮かんでいました。
「えっ、浮かんでっ……!?」
「あ~、まあ落ち着いてくれるかな?言ってはなんだが私が浮かんでいることに意味などはないのだから。それよりも君は今の状況を理解できるかな?」
「今の…状況ですか?えっと、いつの間にか眠ってて……気がついたら目の前に宙に浮かぶ男性がいることくらいかなぁ?」
「では眠る前のことを思い出せるかい?」
「眠る前……あっ!」
「思い出したみたいだね。ではその時のことを話してみてくれるかな?」
何で話さなくちゃならないの?とは言えず(言う気もなかったんですけどね?)私は眠りにつく前のことを思い出していきました。
私は日本という国のN県に住む普通の女子高生。何が普通かと言うと、人並み程度にゲームとアニメ、ラノベ等の本が大好きと言うくらいだもん?
ある日の学校の帰り。学校のすぐ近くにある格安のゲームショップで大好きなジャンルの育成・生産がメインとなるゲーム《ジュリーの錬金工房》を購入し、プレイするのが楽しみです!と言う表情を隠さず家路についていました。
だけど、車の滅多に通らない狭い道に入った時、正面から大きなトラックがやってきて……。気づいた時には私の体は反対側の壁に叩きつけられ、激痛と共に意識を失いました。
そうです、私ってトラックに跳ねられたんですよね。と言う事は……今私がここにいて目の前に神を名乗る人がいるというテンプレな状況はもしかして……!
期待をこめた目で神と言う人を見ると、しきりに頷いていました。
「状況を整理できたね?じゃあ本題に入ろうと思う」
「是非お願いします!」
「いや、まだ何も言ってないんだけど?」
「きっと、生まれ変わらせてくれるんですよね?そうだと言ってください!」
「……その通りだけどよく分かったね……まさか本題を切り出す前に言い当てられるとは……」
神様が言うには、死んだ瞬間のゲームに対する残留思念が強すぎて気になったと言う。この神様が管理する世界に同じような世界があるので本人が希望すれば転生させてあげたいと思ったと。
私は神様に、もといた世界でのテンプレというものを5時間以上にわたって熱弁しました。神様は嫌な顔一つせず聞いてくれて、私の熱い思いさえも理解してくれました。
「……では転生を開始しようか。芽衣里さんから感じた強い思念をスキルとして与えるから、頑張って生きてください。では君に幸多からん事を……」
目を覚ますと見慣れない木と乾いた草を組み合わせたような屋根が見えました。
「だぁぅ~ばぶぶぅ~(知らない天井だ……)だうーぶぶぶぅ(これ言ってみたかったんだよね)」
はい、喋れていません。転生したのだからしょうがないけど凄く不便です。そんなことを考えている所に見知らぬ男がやってきました。
「お~っ?起きたみたいだな。おぉーい、シンディー。メイリーが起きてるぞ~」
「えぇー、ち、ちょっとまってー。アナタのせいでまだ服を着てないんだから~」
……真昼間?かどうか分からないけどそんな時間からナニしてたんですか!?一応(?)淑女の前なのですよ?っていうか私の名前ってメイリーって言うんだ?知らなかった!
あっ、でもこの人達が何を言っているか理解出来るのが不思議だね~。
まあ細かい事は気にしないで良いよね。とりあえず……お腹すいた……。とりあえず泣いてみようっと!
おぎゃ~~!!!
「お待たせメイリ~……って、凄い泣き方ねぇ。お腹すいたの~?すぐにあげるからまっててね~。はぁ、こんな事なら服を着るんじゃなかったわ」
「シンディ。服を着ていても、いなくてもどちらにしてもお前は可愛いよ……」
「アレク……」
あの~?私お腹すいてるんですけど~?二人の間にピンク色の世界を作ってないでギブミーご飯~!
両親がこの二人だと言うのは見当がつきましたけど、ほったらかしはイヤです!
「あっ、ごめんね。メイリー……はいどうぞ」
目の前に差し出されたドデカい膨らみに吸い付き、お腹いっぱい頂きました。私は満足したー!
それじゃあ寝ます!お休み~。
アレク:メイランの父親。描写はないがイケメン……ではなくブサメン。
ただし、体つきが良く、かなり強そう。ついでに夜も強いらしい。(母談)
シンディ:メイランの母親。小柄だが女性の象徴が半端なくデカい。容姿は超絶美少女。あれ?これってもしかしてアレク父さんが犯罪を犯したんじゃないの?(私談)