中村勘九郎襲名披露(続き);平成24年10月10日
(続き)
中村勘九郎はもちろんだが、尾上菊之助の品、貫禄。中村七之助の可愛さなども印象的だった。男性に対して可愛いというのもあれだが、可愛いのである。
オペラなどの女王などと違い、静御前は妖怪を刀で斬ろうとし、かわされると「舞いの練習してただけてへぺろー」と乗り切ったり峰不二子のごとし(-.-;)
あと感動に震えながら思ったけれど、狐忠信とは親孝行の権化であり、これをやったことには新・中村勘九郎と中村七之助の中村勘三郎へ捧げる思いがあって、今回のかげの主役はやっぱり勘三郎なのかなと思った。(;_;)
さて、昼の部に移ろう。
昼の部最初は「八重桐廓噺」
これは中村時蔵(あまりテレビなどには出ないが大御所)が主役。
八重桐は金太郎のママ。
金太郎のママとパパが金太郎を授かる金太郎物語のエピソード0で、豪快、痛快な話。
派手な動きも多く、初心者向け。
笑いもある。
コメディ、アクション、ファンタジーの融合。
金太郎パパは親の仇を探して放浪していたのだが、妹(金太郎の叔母に当たる)があっけなく仇を倒しており、金太郎パパは恥ずかしさで腹を切り、八重桐の体に入り込み、金太郎に生まれ変わることにする。
八重桐は夫と合体?して山姥となり、悪い奴らをポンポン倒しながらどこかに飛び去る。
日本人はずっとパッパラパーだったことを示す傑作。
中村時蔵はこういう逞しいヒロインをやるのがすごく上手い。