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中日劇場歌舞伎舞踊

前から書いているが、名古屋の3つの劇場が御園座というところに一本化されることになり、中日劇場というところのサヨナラ公演も佳境に入ってきた。


今日は歌舞伎の最終公演。

市川右團次、市川笑也、市川弘太郎による舞踊公演。


口上、「藤娘」、「連獅子」という構成だった。


市川右團次とは市川右近のことである。市川猿之助という天才役者がいたが、その息子、香川照之が歌舞伎界を去ったため、市川猿之助は市川右近が継ぐとみんな思っていた。

ところが、香川照之が未来、息子に市川猿之助を継がせ、歌舞伎界に院政をしくため帰って来て、市川右近は歌舞伎のかなりの大作もこなすし、処遇に困っていたが、右團次という名跡を継がせることになったのである。


しかし、最初の口上を聞いていて、右團次は大きい派閥のリーダーにならなくて、良かったかも知れないと思った。

口上も立派な芸なので、中村吉右衛門には伝統歌舞伎の様式美があるし、左団次には豪快な面白さがある。しかし、市川右團次は真面目なのだろうが、中日劇場と歌舞伎の歴史をとつとつと語っていた。


最初は先代歌衛門の新作発表の場だったこと、次に玉三郎時代が来たこと、次に猿之助時代が来たこと。

この人は本当に猿之助を尊敬する偉大な弟子なのかも知れない。


そのあと、市川笑也による「藤娘」

今日の観客は何かレベルが高い感じがした。

上方かみがた)の通な人が市川右團次の舞踊を観つつ、名古屋見物に来たという感じだった。

イヤホンガイドとかもないのだが、どういう舞踊かは知り尽くしていて、要所要所で拍手がとんだ。


そして、最後の「連獅子」だが、グランドフィナーレに華やかなものをと思ったのだろうが、右團次の相手があまり若さを感じさせない人で、技量は確かだったが、「連獅子」で大事なのは技量ではないと思う。この作品は普通親子、または兄弟で襲名披露などでやるめでたいもので、特に子獅子は若さが輝いていて欲しい。


とても良い公演なのだが、一抹のさみしさが残った。

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