錦秋名古屋顔見世(夜の部、前編)
少し昔はすぐ感想を書いていたが、最近、気候が不順なのもあるのか、なかなか日記をつける気力も出なかったり、行きたかった美術館がいつの間にか会期が終わっていたり、しかし、調子が悪いなりに細々でも書いていこうと思う。(・・;)
名古屋で年一回になってしまった歌舞伎の興行だが、毎年、楽しみにしている。今年は片岡仁左衛門が座長だったが、六つの演目のうち、三つで市川染五郎が主役、準主役をやっており、大御所がいなくなった穴を立派に埋めていた。美事だと思った。
私は体も強くないし、集中力も途切れてしまうので、夜の部を観て、翌日、昼の部を観ている。
夜の部は「寺子屋」「英執着獅子」「品川心中」である。
「寺子屋」は「菅原伝授手習鑑」という大作の一部で、片岡仁左衛門が主君菅原道真の息子を助けるため、自分の子供の命を差し出すという話である。
時々、国語の参考書にこの作品をどう解釈するかという論文が出てきたりする。
現代を基準に古典を考えてはダメだが、何か悲惨な話で、今一つ共振出来なかった。衣装や美術の美しさなど、よいところもあるのだが。
「熊谷陣屋」も似た趣向だが、市川右近の「熊谷陣屋」は感動した。
何が違うのか、宿題にしたい。
次の「英執着獅子」は「連獅子」などと同じく、「石橋」という能を基にした歌舞伎舞踊だが、中村時蔵がお姫さまと獅子を一人で演じる。これは美しい絵画のようなもので、ボーッと観られた。(続く。)




