木ノ下歌舞伎「黒塚」
去年2月の復刻です。(・・;)
みちのくの言はでしのぶはえぞ知らぬ書き尽くしてよ壺のいしぶみ(源頼朝)
地元大垣で小さい規模の現代劇の公演をやっていた。(・・;)
能、歌舞伎の「黒塚」(安達ヶ原の鬼婆の伝説)を再構成していた。
実はそんなに再現とかしてないのかと甘く見ていたら、けっこう丁寧な再現だった。正直、かなり感動した。
これから京都、東京、新潟の公演があるので、興味あるかたにはおすすめします。
自分はちょっと(じゃないか?(・・;))変わり者で能、歌舞伎の「黒塚」「安達ヶ原」は観ていた。特に歌舞伎の「黒塚」は今の市川猿之介の先祖が明治時代に製作した新しい歌舞伎で、これに平成の御代の味つけをするのは日本の伝統から言っても正しいだろう。
奥州、安達ヶ原に鬼婆が住んでいて、高僧などが偶然通りかける。鬼婆は今までの罪が許されると聞き、喜びの舞を舞う。これが歌舞伎のクライマックスである。しかし、高僧などが鬼婆に殺された人々の亡骸を見つけ、鬼婆は調伏(成敗)される。
今日のお芝居は五人の男性、衣装は四人の高僧などは現代の服装。鬼婆は少し時代がかった服装である。(しかし、厳密には時代を超えた服装である。)
台詞は鬼婆は歌舞伎調、高僧などは現代風。動きも鬼婆は歌舞伎調だが、アクロバティックな動きも多く、鬼婆役の若者は汗しとどでそこに感動する。
全体的にはシリアスだが、最初は面白いところもある。
自分が特に関心したのは鬼婆の喜びの舞がラップと言うのだろうか、若者の音楽が分からないがキャストが少ないため、高僧役の子たちがラップみたいなのを歌い、鬼婆が踊る。ここに現代性があってよかった。あと四人の中で一番大柄な子がルックスもよく、ラップも上手だった。また鬼婆が鬼婆になった理由が歌舞伎では演じられないのだが、そこをつけたしていて、なかなか迫力あるいいシーンになっていた。(昔、演じられなかったのは共通の認識があったからだろう。)
あえて書かないがラストの演出もよかった。
終わったあと、劇団のリーダーと演出家のトークショーがあったが、とても好感が持てた。また東海地方で公演があったら観たい。




