松竹大歌舞伎(7月24日)
7月24日の公演。これは年間ベスト候補。
夏休みごろ、松竹は歌舞伎の全国ツアーをいくつかやる。今年はうれしくも全部観られた。
7月24日の公演は中村橋之助と子供たちの公演であった。
前半が特によかったが、中村橋之助が歌舞伎でも大きい役の一つ、天保六歌仙の河内山をやっていた。「河内山」
江戸は武士の時代だが、江戸城の茶坊主はめしつかいながら、大名にいろんな礼儀作法や、しきたりを教える仕事をしていたため、気弱な大名や、小さい大名は頭が上がらないぐらいだった。河内山はその中で加賀百万石の殿様も手玉にとった悪漢である。
ある小悪党の大名が街の娘をてごめにしようとした。
そこで河内山は法親王と言う人物の家来に化けて大名家にのりこむ。
江戸の街には皇族の血をひくお坊さんが必ずいた。それは人質でもあり、万が一、京都と戦争になったら、東武天皇と言って擁立して戦うためでもあった。
そういう法親王の家来と言うと小さい大名は逆らえないのだった。河内山は化けているだけで、ただの茶坊主なのだが。(・・;)
河内山は法親王の家来に化けて大名を馬鹿野郎と罵倒し、街娘を取り戻し、大金をせしめて大見得を切って帰っていく。より大きい悪が小さい悪を制する痛快な話である。
まだ軽いみたいに言う人もいるが、私は中村橋之助はとてもよくやっていたと思った。
大御所三人が亡くなった今、福助、橋之助兄弟、おもだか屋一門、中村勘九郎辺りが中村吉右衛門や、市川左団次の指導でやっていくしかない。
後半は中村橋之助の長男が「藤娘」、次男が「芝勘奴」と言う舞踊をやった。私は歌舞伎舞踊が大好きである。(・・;)




