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文楽「女殺油地獄」

「仮名手本忠臣蔵」の翌日、昼の部を拝見した。最初に文楽とは何ぞやと言う解説が少しある。(・・;)



人形がお芝居する舞台と義太夫を歌う人、三味線の人の舞台があるのである。



最初は劇場や観客を祝う万歳。「寿柱立万歳」五人の歌い手と五人の三味線の演奏家と言う豪華版で巧みに言葉遊びで日本の神仏を讃える。そして古典の祝祭の芸能はエロティシズムとからみあっている。


ところで、どしろうとの感想だが、人形の動きは精細を極めており、「仮名手本忠臣蔵」「女殺油地獄」のような作品の場合、手紙を開いて読む。お茶を配るなどかなり細かい動きもやる。衣装の着替えもやる。

驚かされた。(・・;)

私の席は義太夫の人のすぐ近くだったが人形より義太夫の人に注目している人が多いのも印象的だった。

義太夫の人は汗びっしょりである。

長いシーンをやる場合はお茶などで喉を潤すこともあった。



私は始源的な祝祭の芸能も好きだが、やはりこの日の白眉は「女殺油地獄おんなごろしあぶらのじごく」だった。


ストーリーは知っていたが、やはり実演を観ると感動が違う。

与兵衛と言う人間のくずがおり、借金やくるわでの遊びを重ね、隣の油屋の女将を殺害するに至る。近松晩年の傑作である。

地獄への道は善意と言う瓦で敷き詰められていると言う。与兵衛の家族、隣近所の女将などの親切が全て裏目裏目に決まっていき、大破局に至る。

本当にあったことらしいがすごい作品だった。人間と言うものの栄光と悲惨を描き尽くしている。

どこがどういいとか言うのは無理である。(・・;)

最初から最後まで本当に無駄がない。美事な作劇であった。



秋、また行く。(・・;)

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