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名古屋駅薪能(続き)

三島由紀夫は「近代能楽集」で「班女」を下敷きに非常に悪意の強い作品を書いている。ちなみに本当の「班女」では扇を交換した男と女がいつか再会を願う話である。



その次は狂言、「魚説法」ある侍が持仏堂を作り、落慶法要をしようとするが、たまたま寺には見習いの僧しかおらず、その僧はお経が詠めないため、魚の名前を盛り込んだでたらめなお経を唱え、侍に殴られる。とても面白かった。会場からしきりに笑いが起こっていた。



最後は半能「とおる」ある能のダイジェスト版を上演する。融とは源融と言う人である。身分高く、裕福で、京の六条に河原院と言う宮殿を作った。また陽成天皇が失脚したとき、新しい帝に立候補した。(現実には光孝帝が即位した。)その無念さのため、死後は怨霊となり、光孝帝の息子宇多法皇の妃にとりついたと言う。この辺りが源氏物語の夕顔のモデルになっている。


能としては白い装束の貴人の舞いである。この頃は完全に夜になっており、味わい深かった。来年も行こうと思う。


街の音が会場に流れ込み、不思議だった。頭の悪そうな若者が笑っていたりした。(・・;)

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