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新作能「紅天女」

歌舞伎の日記に能混ぜるなよとお怒りになる人もいるかも知れませんが、古典芸能と言うことでよろしくお願いします。f(^_^;

今日は生徒とスケジュールが合わず、お能と美術館を観て、帰って来た。


名古屋能楽堂、名古屋城の敷地の中にあるが、久しぶりに行った。


さて、新作能「紅天女」は少女マンガ「ガラスの仮面」の中に出てくる幻の作品「紅天女」を能として演じると言うものである。実は私、原作のマンガや、ヒットしたドラマ版など観ていない。

新作能を旺盛に制作される梅若玄祥さんが新作能をやるのを観たいと思って行ったのだが、結果的にはすごくよかった。


原作のマンガの中の作品の結末など知りたくない人はこの先のところは読まないで欲しい。




始めに原作者、美内すずえさんのトークショーがあった。15分強ぐらいのお話だったが、お上手だった。始め、普通の優しい品のあるおばさんみたいな人があらわれたので、ちょっと意外だったが、お話がスピリチュアルなもの。シンクロニシティ系だった。女の芸術家の人は新興宗教とかやる人が多い。

何故かは分からない。

「紅天女」は最初、内容をあまり考えていなかったらしいのだが、その頃、阪神大震災が起こり、それ以来、神秘的な偶然が重なり、人類の環境破壊や、戦争を戒め、見守る最後の女神としての紅天女と言うストーリーが生まれたとのこと。こういう良心的な信仰ならよいのではないか?(・・;)



そして、お能は二時間ぐらいで、お能と言ってもいろいろなお能があり、最低限のお能のルールを活かしつつ、適宜、現代風に味つけ。人によってはお能風現代劇と思うかも知れない。


最初、伝説の女優月影千草役の女優さんが出てきて、紅天女の開幕を告げる。

そのあと、狂言のパートで、西と東に国があり、愚かな争いをしているのを描く。面白いが、環境破壊や、戦争について考えさせられる。歌舞伎「連獅子」の宗論にちょっと似ている。

そのパートが終わると、普通のお能の僧、旅人の役で仏師一真があらわれる。面はつけていない。そして紅天女の役で梅若玄祥が現れる。二人の舞でのやりとり。演奏、謡などは本格的である。梅若玄祥は女性の能面をつけている。(能面にはすごくたくさん種類があるが、さすがに私のような素人ではどの面かは判別出来なかった。)

二人は一時、退場。また狂言のパートなのだが、日本が津波、洪水などに襲われるパートで、この作品は東日本大震災前に制作された作品だが、まるで予言のよう。(八年前に制作された。)

最後は能らしく、梅若玄祥が女神の姿で、本格的なお能の舞を見せる。素晴らしかった。自然を守ることや反戦などを訴えている。


セリフも聞き取りやすく、素晴らしいお能だったが、帰りに周りの人は難しかったと言っていた。お能を見るときはシナリオなどを見ながら観るのだが、最後の方はシナリオは見ず、舞や衣装を楽しんでいた。中学、高校ぐらいの古典風味のセリフ。でもシナリオを見ながら、舞台と交互に見ても、楽しめると思う。



ウクライナと言う国で、戦争が起こりそうな今日、身につまされながら観た。

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