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松竹大歌舞伎;平成24年9月3日

キャストは熊谷次郎直実が市川右近、藤の方が市川笑也、相模が市川笑三郎。


市川右近と笑也は実は歌舞伎でなくシェイクスピアの「マクベス」をやっているのを以前、観た。

ちなみに市川右近のグループの総帥藤間紫が多分、生前最後と思われる出演を観ることが出来た。


ちょっとの仕草があるだけなのだが、涙が出るほど上手いのである。



その藤間紫の夫・猿翁の弟子である市川右近、笑也、非常に高く安定した実力で大満足出来たが、びっくりしたのがあまりテレビなどに出てこない笑三郎がすごく上手かったこと。このトリアングルは素晴らしかった!

また市川猿翁のグループだけの独特の演出がいくつかあり、些末なものは一般のファンの方にはどうでもよいだろうが、重大なものとして他のあらゆる歌舞伎役者はこの作品の結末、我が子を殺めた熊谷次郎直実が出家して一人で孤独に旅立つという演出なのだが、猿翁のグループでは最後、熊谷次郎直実と相模が子を失い、お互いの悲しみと愛だけを頼りに二人で旅立つという終わり方になっている。

そういう演出にいろいろ意見もあろうが、少なくとも観て判断して欲しいと思う。




「熊谷陣屋」の後、ちょっと長めの休憩があり、その後、市川笑也が舞踊「女伊達」をやる。


これも2月に名古屋の御園座で中村時蔵の「女伊達」を観たが、時蔵の場合、初老であり、綺麗、艶っぽいというより、上手い型という感じである。(ほめている。)

笑也の場合、女形としてすごく上手い人で、きれい、華やかという感じだった。




それにしても苦言で終わるのはあれだけど、平日午後とは言え、全然埋まっていない客席、申し訳なさを感じた(-.-;)


文化、文明は守っていかなければ滅んでしまう。


公演そのものは素晴らしいだけに惜しいと思った。


2月の御園座もガラガラだったし。



ちょうど今日、10月の御園座の中村勘九郎襲名披露公演の招待が来ていたがこれは満員になるのだろうか?(-.-;)

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