自分の日常
退屈だ
嗚呼、退屈だ
何か面白い事が起きないかと日々いつもの様に時間に流されながら今日も終わる
偶には何か起きてくれないか?
なぁ、退屈な世の中よ
まぁ手を拱いているだけでは何も手に入らない事はもう既に知っているので今更この日々の過ごし方を変えられては困るが……
そんな事を考えつつもまたいつもは通らないそれでも人の多い通りを歩く
「甘露!おい、甘露!」
そして何分か判らないが、数分経った後、後ろから五月蝿い奴が来た
因みに甘露とは、俺の名前だ
本名は咲耶甘露(さくや かんろ)
現在、何処にでも居そうな高校二年だ
そして今、後ろから来たのは加藤空(かとう くう)
同じ高校に通うクラスメートである
かなり五月蝿い奴だが、根はいい奴……だと思う
「……」
が、俺は正直余り絡みたくない訳で、ここは無視を決め込む
「おいおい、無視は無いだろ、無視は」
どうやらこいつはどうしても俺と絡みたいみたいだ
全く、めんどくさい……
「何の用だ」
「おいおい、仮にもクラスメートだろ、少しくらいは愛想良くしろよ」
「……お前に?」
すると、何故かガックリと肩を落とす空
その後、何かを諦めた様に気持ち悪いくらい清々しい表情を浮かべもう帰るなと言ってから颯爽と走って行った
それを見た俺はもう空のほうは見まいとそそくさとその場を後にする