人間を殺す動物ランキング
地球を支配している人類ですが、食物連鎖のトップとか自然脅威に対抗できるかといえば無理と考えるのが妥当です。大地震は免振や耐震構造の建築物で生命を守ることは可能ですが、大津波やゲリラ豪雨等はインフラ施設で防ぐ事は現実的ではなく、避難してかろうじて人命を守る事ぐらいしか出来ません。さて、動物(食物連鎖のトップ)がどれ位人間を毎年殺しているか見ていきましょう。
ヘビ
ニシキヘビは、人が襲われて腹を捌いて遺体回収というニュースを毎年見ます。日本では毒蛇のマムシやヤマカガシ、ハブ(沖縄限定)がいますが、基本的に人間を食べる事はなく防御のために噛みつくのみですが、毒があるため厄介です。ちなみに、昆虫のサソリも毒でかなりの人間を毎年殺しています。動物で人間を一番殺しているのは、間違いなくヘビです。毒殺のプロと言えるでしょう。上には上がいて、ニシキヘビよりも巨大で破壊しつくすと言われるのがアナコンダです。最大10mと言われますが15mの動画も公開されており、記録を見ても15mオーバーが最大サイズの可能性が高いです。アナコンダの方が最強ヘビですが、人を襲う事は非常に稀だと言われています。
ワニ
イリエワニは有名です。他のワニでも人を襲います。年間500人程度が亡くなっていると言われています。またしても爬虫類が続きます。
ゾウ
日本では関係ない話ですが、世界各地でゾウによる死者数はかなり多いです。インドだけで毎年数百人が亡くなっています。哺乳類ナンバー1は、ゾウかカバだと言われています。共に肉食動物ではありませんが、とにかくパワーが違います。人間が蟻を殺すみたいな感じなのでしょう。
カバ
意外ですが、水中でかなりの人間が襲われて亡くなっています。推定年間500名と言われています。肉食ではないけれど、船を壊して人命を奪ったり、噛みついて殺したりするそうです。なにせ4トンの巨体ですから船とやりあえるレベルです。原因は、非常にテリトリー意識が強い事だそうです。
ライオン
百獣の王ライオンですが、サバンナという生息地から人間を殺す事例は少ないようです。年間200人程度と見られていますが、食べるために殺す場合もあるそうです。
トラ
生活圏が被るとどうしても人への攻撃になりますよね。猫科最強の動物です。年間100名程度亡くなっているようです。
犬(狂犬病による死者数は除く)
ピットブル等、特定の犬種で人を噛み殺す事例があります。やはり、主に闘犬です。日本でも数年に一度死亡事故ケースが見られます。秋田犬、ゴールデンレトリーバー等意外な犬種です。多い事例は、乳幼児が犬との接し方が解からず、噛まれて死亡するケースです。成人、特に高齢者を除く成人の死亡事故は極めて少ないようです。年間100名に近い人が世界で亡くなっていると推定します。先進国であるアメリカにおいてピットブルだけで年間数十名が亡くなっているという事実からも如何に危険な犬種か解かります。飼育を禁止している国もあるぐらいです。
クマ
ハイイログマ(グズベリー)は有名ですが、ヒグマは亜種なのでほとんど一緒です。最大450キロにもなる大型熊であり、ロシアでは襲われながら母親に感謝の電話をした何とも言えない有名な実話があります。(最後に)感謝の言葉を伝えながら、今クマに食べられていると娘に言われた際の衝撃は計り知れないでしょうね。ちなみに、ハイイログマは絶滅の可能性が高い熊です。日本では毎年3~5名ぐらいの方がクマの犠牲になっています。全世界だと20~40名ぐらいだと推定します。世界の事例だと観光客が近づきすぎて襲われて亡くなるケースが多いようです。熊好きがクマに殺されるのはなんとも言えませんね。ちなみにツキノワグマは、繁殖期や子熊がいるとか人間側が近づくとかの行為がない限り基本的に人を襲いません。また、40~120キロの体重であり、格闘やクマ除けスプレー等で去っていく事例も多いです。つまり、ヒグマはライオン型、ツキノワグマはカバ型で人を襲っていると言えるでしょう。
https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort12/injury-qe.pdf
オオカミ
単独ではなく群れで人間を仕留めているのでしょうね。年間10名程度亡くなっているようです。ピットブルの方が、人間を殺していると言えます。
サメ
「ジョーズ」のイメージどおりホオジロザメは怖いです。しかしながら、海岸に生息していないため、基本的な被害はありません。日本では愛知県に人食いサメ(ホオジロザメ)がいて1938年から1950年の間に8人が襲われて亡くなっています。世界で毎年10人も死者がいないというからイメージと全然違いますね。ホオジロザメより強いシャチは、人間を襲いません。
サイ
絶滅が心配されているぐらいであり、個体数が極めて少ないため死者数報告はないに等しいです。また、テリトリー意識もカバほど強くありません。けれども哺乳類ナンバー2の巨体かつ角等、人間が襲われたら一溜りもありません。オーストリアや日本の動物園で飼育員が襲われて亡くなる事故等がありました。普段大人しいだけにベテラン飼育員でもまさかという感じだったのでしょうね。
イノシシ
大きいサイズは200キロを超えて突進してくるため、骨折等の被害にあいます。最悪のケースでは内臓破壊等で殺されるケースもあります。日本でも何年かに一度死者が出ているのが実情です。世界で大きいサイズだと400キロを超えた事例もあるようです。
川や海へ行き水難事故の様に自然界の捕食者生息域に行けば、必然的に事故の可能性が生じます。日本であれば、ヘビ、鮫、熊、イノシシによる年間合計死者数は10人程度です。交通事故死亡者数2700人程度、水難事故死者数は夏季だけで240人前後です。そう考えると、登山(死者数300人程度、滑落だけでなく病気が原因割合も多い)とかクマやイノシシ、毒蛇に遭遇しそうな場所より、ずっと川や海で遊ぶ方が危険と言えるかもしれません。ただし絶対機会数が違うため、一概には比較できません。特にヒグマとマムシが多い場所には近寄らない方が、やはりよいように思います。若者の凶悪犯罪同様、クマに襲われて死亡事故が多いように感じますが、データで調べると印象と実際は違う事が解かります。交通事故死者数は減少傾向、水難事故死者数は横ばい、山岳遭難による死者数は増加傾向であるというのは、パイ(機会・回数)が増えているか減っているかによる部分が大きいように感じます。
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/chiiki/r05_sangakusounan_gaikyou.pdf
https://www.pref.shizuoka.jp/police/_res/projects/project_police/_page_/002/000/339/r6sangaku.pdf
ちなみに、日本では10年から20年に一度、大型ワシ(オオワシやイヌワシ)による死亡事故と見られるケースがあります。最大15キロぐらい獲物(自身の体重の1.5倍程度)だと襲って運べる能力があり、上空高くから急降下急上昇も可能です。つまり、4歳児から5歳児(個人差あるため)を襲い運べる能力がある大型ワシは確実に存在するという事です。しかも、視力は抜群によいです。捉えた重い獲物を長時間運ぶのは難しく、少し移動して上空高くから落とした後降りてその肉を食べています。小鹿やウリボウ(イノシシ子供)同様、動く小さな物体を獲物と認識しています。海外動画ですが、オオワシやイヌワシが実際に小ヤギを襲い運ぶ様子や乳幼児を襲ったシーン等が動画で納められています。国内でも小鹿を襲い運んでいる写真は存在します。香川県や徳島県で誘拐事件とされる未解決事件、いわゆる神隠し事件は、大型ワシが犯人である可能性が極めて高いです。熊等だと衣服が捜索で発見されますし、絶対に誘拐の可能性がない事件ですからね。誘拐の可能性がなく、クマでもなければ、考えられる犯人は大型ワシしかいません。実際に生息域と被っていますからね。明治時代の記録では、民家の犬や乳児を襲った記録が存在します。正直な話、子供が目を離した隙にいなくなれば親等は周辺を探すと思いますが、上空を見上げて大型ワシではないと確認する人なんて皆無でしょうからね。
たぶん最後の追記(更新情報)になります。これだけクマの被害(人的被害、農作物・畜産物被害、家屋等への侵入)が多くなると、勿論行政だけでなくマスメディアも注意喚起しますよね。一般的には行政は中立的情報、マスメディアは恣意的情報(スポンサー企業や政党や政府等の広告筋)に有利な情報を流すと言われています。今年、熊によって亡くなった人が多いと言われますが例年最多の5,6人程度。更新するというレベルであり、年間10人も亡くならないペースです(秋以降は熊活動衰える)。はっきり言えば、登山(遭難事故)や自ら川や海へ行き亡くなる人の方が圧倒的に多いのです。自然を舐めてはいけません。それ同様、自然(入山)して熊に襲われたなら、その責任はやはり自己責任に思います。クマ被害が多い登山や山菜取りにはリスクがあります。一方、市街地に出没する熊、人間・家畜で味を占めた熊は駆除殺害する必要があります。子熊に関しては、私も何が正解か解かりませんがそのままにしておくのは駄目だという専門家の見解に同調します。要は、保護施設か動物園もしくは少し離れた人と接触の可能性がない山奥に移動させるかですね。現実的に基礎自治体やそういう専門組織にお金(予算)は十分に回りません。NEWSポストセブンが専門的な記事を掲載して嬉しかったですね。正直な話、取材に応じる側でなくそれを載せる事にゴーサインを出す編集部の偉い手の意識が変わったのだと思います。勿論、営利企業ですから、面白おかしくPVやスポンサーの気に入る記事を書いていた方が断然守りで楽で儲けるのですが、SNS(嘘情報も多い)や一般プロの情報により、どんどん一般人が離れるよりはましに思えますね。住宅地、農作物や畜産や過疎地の民家周辺に頻繁に現れる熊は、人的被害や経済的被害を防ぐために駆除は必要ですが、登山や山菜等の趣味部門では人間側が自然界(熊の生息域)に入り込んでおり、違う視点で考える必要があります。餌を与えたり近づいたりは、もっての外と言えるでしょう。いわゆるハンターである猟銃者(警察)や全て知っていて慣れている地元民(半グレ)が狂暴動物であるヒグマ(暴力団)に接近するならまだしも、一般人が近づくのはご法度、ましてや挑発(最近多いyoutuber)や自分達に都合の良い取引(餌付け)は危険過ぎます。デイリー新潮にも羅臼町役場産業創生課のそのままの見解を載せたと思われる記事ありますが、実際の地元役場や住民のほとんどはそういう感じだと思います。北海道なら豪雪・冬の厳しい寒さもそうですし、それが自然の一部と理解している人々からすれば、身の程知らずの観光客の出来事であり、知床財団もそうですが共存とか地元民の被害(ヒグマ駆除)を最小限に抑えながら共存や自然(動物固有種)を守り抜くという考え方が一般的でしょう。人間が偉いとかビジネス優先とかに相容れず、地元(住民)以外の苦情を聞き入れるつもりがなくて当然だと感じます。東北・北陸のツキノワグマ関連の方が当然発生件数は多く人命が奪われる可能性は低いですが、人間生活域とクマの活動範囲が被ると当然の結果になると言えるでしょう。その点、ヒグマはあくまで自然界(山やその周辺道路での目撃)であり、人間(特に観光客)が勘違いしているだけの事案に思えます(先日は公園や畑でも目撃情報有)。また、ヒグマに関しては勘違いを助長させる情報も多いように感じます。クマ除けスプレー効果有(全く効果ないとは言わないが効果ないケース多いと思われる)とかクマ側が逃げる、近寄ってきて襲わない等の勘違い情報も多いですね。日本で一番強い肉食動物であり、オスだと200キロを超える成獣体重(最大500キロのケース日本でも有)あります。お相撲さんレベルで格闘してなんとかなるレベルの猛獣です。ツキノワグマの雄体重が80~130キロ(最大記録200キロ)ですから、熊は熊でも全く別物と考える認識が大事に思います。つまり、ヒグマ生息域に近づかないことが重要です。熊は突進力、爪でひっかく、噛むという攻撃パターンありますが、命が助かっても後遺症になるほどの致命傷を受けたケースもあり、最近はそういう人々が公開したり、自身の経験を語る事も増えました。クマ被害や出没が増えて、自身と同じような辛い目にあって欲しくないという気持ちからでしょう。