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第二の試練:心の鏡〜雑魚の覚醒

おはようございます!

夏休みまっただ中ですね。

雑魚・悠真が3話「心の鏡:雑魚の覚醒」をお届け!

映心の間で幻影と戦い、アルディオンの過去が明らかに!

エルナのツンデレも炸裂するよ。

聖剣の謎と絆の試練、一緒にドキドキしてください!

感想やブックマーク、待ってます!

「お前の血が、星を呼ぶ。

信じろ、雑魚でも英雄になれる!」


「勇気の試練」を乗り越え、聖剣の欠片「星の雫」を手に入れた。

古びた短剣は刃に星の模様が浮かび、少し軽くなった。

でも、まだ重い。

「うう…これ、ほんとに聖剣になるの?」

と弱音を吐くと、

「文句言わないの!せっかく選ばれたんだから、ちゃんとやりなさいよね!」

とエルナに一喝された。

彼女の声に剣を握る手に力が入る。

「ハッ! 雑魚がグチグチ言うな!

次が第二の試練だ、覚悟せい!」

アルディオンが促す。


「星の回廊」を進むと、巨大な鏡の門が現れ、開くとそこが「映心の間」だった。

円形の部屋は無数の鏡で覆われ、俺とエルナの姿が無限に映り込む。

まるで星空の迷宮のようで、鏡の表面には星屑のような光が揺らめく。

空気は重く、息苦しさを感じた。

アルディオンが低く告げる。

「ここは心の弱さを映す場所だ、雑魚。

信念がねえ奴は、己の闇に潰されるぞ!

準備はいいか!」

次の瞬間、鏡が揺れ、僕とエルナの幻影が現れた。


「どうせお前は落ちこぼれ、聖剣なんて持てねえよ」

ダーク悠真が嘲笑う。

黒い霧に包まれたその姿は、僕の内なる不安そのものだ。

一方、ダークエルナは

「私は聖騎士の血統を背負う者。悠真みたいな弱者と組むなんてありえない」

と冷たく言い放ち、エルナの心の重圧を抉った。

「うっ…!」

俺はうつむき、短剣が手に重く感じられた。

「確かに…俺、いつもエルナに助けられてるだけだ…」

エルナもダークエルナに責められ、剣を持つ手が震える。

「完璧な聖騎士でなければ価値がない…お前は血統の重さに耐えられない」

と幻影が囁く。


「ハハッ! 雑魚、早速心折れたか!

信念が無いなら、余の眼下にも値せぬ塵じゃ!」

アルディオンが毒舌を浴びせる中、ダーク悠真が短剣を弾き飛ばそうと襲いかかってきた。

俺は慌ててかわすが、鏡に映る自分の姿が、嘲笑う声に追い詰められる。

エルナもダークエルナの剣に押され、膝をついた。

「うっ…!」


その時、部屋の鏡に映像が映し出された。

1000年前、若き聖騎士団長アルディオン・ステラリスの姿が浮かぶ。

金髪が風に揺れ、透き通るような碧眼で戦場を鋭く見据える。

銀の甲冑に身を包み、星を象った大剣を手にしていた。

騎士団の旗が燃える空の下で、彼は副団長ガルディスと並び立つ。

「団長、魔王の眷属が前線に迫ってきました! ご準備を!」

ガルディスが焦った声で報告する。

アルディオンは胸を張り、力強く宣言した。

「余が全てを終わらせてやる。」

騎士団員たちが「団長万歳!」と叫び、戦場へと進んだ。


映像が切り替わり、戦いの最中へ。

魔王の眷属――黒い霧をまとった巨大な影――がガルディスを捕らえる。

ガルディスは血を流しながら叫ぶ。

「団長、俺を犠牲にしろ! 俺ごと貫け!

魔王を封じるためだ!」

アルディオンは目を細め剣を構える。

「黙れ、ガルディス! 余が全員を救う!」

だが、敵の策略が動き出す。

魔王の眷属がガルディスの側近の声を真似て叫んだ。

「裏切り者だ! ガルディス副長が団長を見捨てた!」

騎士団内に混乱が広がった。

アルディオンは

「信じろ、皆! ガルディスを疑うな!」

と叫ぶが、団員たちの視線は疑念に満ちていた。


「団長、命令を! ガルディスを切り捨てるべきだ!」

と一人の騎士が叫ぶ。

ガルディスと騎士団と、自分は全てを救う事ができるのか。


「…余が導く! 皆を救う!」

アルディオンは歯を食いしばり、突撃を命じた。

剣を振り上げ、ぐったりと黒い霧の中に飲み込まれていくガルディスごと眷属に切りかかるが、闇が仲間を次々に飲み込む。

「団長…すまん」

ガルディスが絶望的な目でアルディオンを見つめ呟き、息絶える。

アルディオンは叫び声を上げ、魔王に一撃を叩き込んだ。

星の力が炸裂し、魔王は封じられたが、騎士団は壊滅。

血と灰に染まった戦場で、アルディオンは膝をつき、呟く。

「…余の信念が、仲間を…」

鏡の映像が消え、彼の声が響く。


「余の信念は、仲間を、自分を…信じきれなかった…お前はどうだ、雑魚?」


その言葉が胸に刺さった。

「俺…雑魚だけど、エルナを信じてる! 自分も信じたい!」

俺は立ち上がり、地面に落ちた短剣を拾う。

「完璧じゃなくていい! 悠真と一緒に戦うのが私の信念よ!」

エルナも叫び、ダークエルナに剣を振り上げた。


戦いが始まった。

ダーク悠真がニヤつきながら言う。

「エルナの足手まといなお前が、聖剣を握る資格なんてねえ!」

俺は歯を食いしばり、攻撃を受け止め、

「エルナに迷惑かけても、俺は戦う!」

と一撃を返す。

刃がぶつかり合い、鏡にヒビが入る。

「血統の重さに耐えられぬお前は無価値」

とダークエルナが言い放つが、エルナは迷いのない瞳で正面から見返す。

「血統なんてどうでもいい! 私が選んだのは悠真よ!」

彼女の剣が光り、ダークエルナの幻影が揺らぐ。


二人の連携で鏡が次々に砕け、幻影が星の粒子に散った。

戦闘中、僕はエルナの手を握った。

「エルナ、俺、弱くてもエルナと一緒ならやれる!」

彼女は頬を赤らめ、

「バカ…でも、嫌いじゃないわ」

と呟き、すぐに叫んだ。

「集中しなさい!」


「戦いながらイチャつくとか、雑魚の新記録だな!」

アルディオンは呆れたようにツッコむが、目には過去の自分を重ねた複雑な表情が浮かんだ。

鏡に映った戦場の映像が、彼の心の傷を浮き彫りにしていた。


試練をクリアし、鏡の破片から「星の輝き」が現れ、短剣に吸収された。

刃が鋭くなり、星の模様が広がる。

アルディオンが静かに言う。

「余は仲間を信じきれず、多くを失った。

お前らは…その先に行けるかもしれぬな」


「え、めっちゃ真面目な話!? いつも毒舌なのに!」

俺は驚き、エルナは

「ふん、幽霊のくせにカッコつけて」

と返すが、どこか尊敬の眼差しを向けた。


だが、部屋の空気が揺れ、第三の試練「絆の間」への道が開いた。

アルディオンが笑う。

「次はもっとキツいぜ、雑魚! 覚悟しろ!」

「悠真、ちゃんと付いてきてよね!」

とエルナに睨まれ、僕の心は不安と期待でざわついた。

リリアの謎めいた笑顔が頭をよぎり、試練は続く。


3話、いかがだったでしょうか?

雑魚・悠真が信念を見つけ、エルナとの絆が深まった…はず!

アルディオンの過去は後でもっと詳しく書きたいな。

ここだけの話、ダークエルナがめっちゃ好みです…

似たようなキャラ、もっと出したいな!

次は「絆の間」で大バトル!

応援と感想、ぜひリプで教えてね。

夏休みのお供に、続きも楽しんで!

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― 新着の感想 ―
アルディオンさん、悠真を雑魚呼ばわりする割に、漢ですよねぇ、キャラ魅力的です。エルナやダークエルナがどう物語の軸になっていくかも気になります!ちなみにムフフ展開はあるんでしょうか。いや別に欲しいわけじ…
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