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エピローグ
その後4人は、タナカが産んだ子猫たちと遊んだり、神社で無限ジャンケン大会を巻き起こしたり、ご飯を食べに行ったり。
合ったり合わなかったりしながらそれぞれの冬をすごし、無事高校に合格した。
「あっ」
新しい制服に身を包んだひまりは、突然ふいた風に思わず目をつむる。そろ、と顔を伏せながら目を開けると、男子生徒の靴が見えた。
「ひまりちゃん」
久しぶりに聞いた声。驚いて顔を上げると見慣れた、いや、以前より背がぐっと伸びた結斗がいた。
同じ高校の制服に身を包み嬉しそうに笑う姿にしばらくぼうっとしていると、そっと顔を覗き込まれる。
「朝からあえて、ラッキー」
何だかよくわからない胸のざわめきをどうにか落ち着かせながら、とりあえず返事をする。
「だって私たち世界一のラッキーだもん!」
春風が、2人の周りを優しくなでていった。
結局のところ、2人の一番のラッキーはこうして楽しい仲間と出会えたこと、素敵な人と毎日を過ごせることなのだろう。
青春は始まったばかり。明日からもずっと、騒がしい日常が待っている。